皆さんこんにちは。今回は兵庫駅から和田岬駅までを結ぶ和田岬線を扱っていきます。よろしくお願いします。

和田岬線の概要

和田岬線は山陽本線の支線として扱われ、JR神戸線、快速停車駅の兵庫駅から工場が多く立ち並ぶ和田岬駅を結ぶたった一駅間の路線です。

Googleマップより

和田岬駅では神戸市営地下鉄海岸線に乗り換えができます。朝夕のラッシュ時のみ運転され、日曜日にはたった2往復しか運転されないという究極の通勤路線の様相を呈しています。また途中で川崎重工の車両工場に向かう線路が分岐しており、甲種輸送などでも特に重要な路線です。そして絶滅寸前の国鉄通勤形車両の103系が配属されていて、鉄道ファンには特に有名な路線です。しかし近年、その和田岬線が廃線されるという話があります。なぜなのでしょうか。

和田岬線の廃線問題。なぜ?

和田岬線が廃線される。という問題ですが和田岬駅の利用客は決して少なくはありません。和田岬駅の乗降客数は9600人(2016年度)。朝夕にしか運転がないにもかかわらずこの数字はさすが150万人都市の通勤路線といったところでしょうか。しかし2011年に廃止を求める要望書が提出されました。一体どこから出されたのでしょうか。正解はなんと神戸市です。先述の通り、和田岬線は地下鉄海岸線と接続しています。復興再整備のプロジェクトとして敷設された海岸線は利用客が当初の予測を大幅に下回り、赤字に苦しんでいます。和田岬線を利用する乗客を少しでも海岸線に引き込みたいのが狙いでしょう。また、神戸市が進める兵庫運河周辺の活性化プロジェクトの際にも、和田岬線の橋脚が問題となっています。しかし、JR西日本からは特に廃止といった情報はありません。車両搬出などにも重要な役割を果たしているので廃線される可能性は少ないと言えるでしょう。

他地域の鉄道ファンの人も来られたら是非1度乗車してみてください!