皆さんは「西濃鉄道」という鉄道会社をご存知でしょうか?

知らないのも無理はありません。なんせ旅客輸送は行わない貨物鉄道だから。

そんな西濃鉄道が大ピンチに見舞われていた……

西濃鉄道とは

「西濃鉄道」と聞くとカンガルー便で有名な西濃運輸のグループ会社に思われるかもしれませんが西濃鉄道は西濃運輸と資本関係含め一切関係ありません。

西濃鉄道は岐阜県大垣市に本社を持つ貨物鉄道で、JR東海道本線の美濃赤坂駅から猿岩駅までを結ぶ市橋線を所有しており、1日に2〜3往復乙女坂駅にある矢橋工業から産出される石灰石を名古屋臨海鉄道の東港駅まで輸送する貨物列車を運行しています。

余談ですが西濃鉄道は第三セクター樽見鉄道の筆頭株主だったりします。

車両が…

このツイートをご覧ください。

西濃鉄道が所有するDD40形機関車402号機が故障してしまい、交換部品がないことにより引退確実となってしまいました。

西濃鉄道が所有する機関車は

  • DD40形
    • DD402
    • DD403
  • DE10形
    • DE10 501

これら3両のみ。

西濃鉄道のDE10-501(元国鉄DE10-148)

DE10は休車状態となっています。

そしてDD402が引退となると、現在動けるのはDD403号機のみとなってしまったのです。

すなわちDD403号機が故障したら貨物運行そのものができなくなってしまうのです。

復活したくても…

DE10が休車状態なら復帰させればよくね?

こんな事を思う方もいるかもしれません。

それができれば苦労しません。

実はDE10 501の全般検査の期限が切れるとのこと。

さらにJR貨物によるDE10形の全般検査業務は終了済となっているのでこちらも引退となるようです。

そのため、現状はDD403号機1両のみでやりくりしなければいけません。

貨物列車の本数的に複数機必要ではないので問題はないけれど…

借りたくても…

西濃鉄道在籍のDE10が使えないとなると

JR貨物や他の貨物鉄道会社から機関車借りれば?

なんて考える人もいるでしょう。

同じ東海地区で貨物輸送を行なっている衣浦臨海鉄道では、在籍するKE65形が検査で秋田へ行っている間などにJR貨物からDD51を借りて運行している例もあります。

しかし…

仮にJR車や近隣の貨物鉄道の車両を借りて走らせるには、運輸局への手続きなど課題が山積みとのこと。

あとは保守面で問題があるとの事。2016年に西濃鉄道では脱線事故が発生しています。その事も関係あるのではないかと考えます。

今後はどうなる?

今後に関して、西濃鉄道サイドはまだ公表できないが代替案があるとの事。

新型車両を製造するのか、はたまた他の貨物鉄道から機関車を譲渡して貰うのか。

今後の情報に注目です。

最後に

西濃鉄道に関して今後展開がありましたらその時にはまた書きたいと思います。

ご覧いただきありがとうございました。

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