6月19日に「SL大樹3重連イベント」が行われました。「C11型123号機」の復元作業が完了し「C11型207号機」(JR北海道で活躍し、カニ目が特徴SL)「C11型325号機」(真岡鐵道で運転したSL)を日本国内において唯一同一形式の車両を動態保存として3両保有するのを記念して南栗橋車両管区で3重連での走行イベントが実施されました。ツアー客らを乗せた列車は3重連の迫力ある汽笛を響かせながら車庫内を走行。国鉄時代に戻ったかのような感覚を思い起こされました。

同一型の機関車を揃えて3重連が走行したのは日本初で2001年7月 大井川鐵道で走行してから約21年ぶりとなる3重連が実現しました。

汽笛をポッポッと鳴らし共鳴しあうC11は普段なかなか見ることができない貴重な姿にファンたちはしきりカメラのシャッターを切っていました。

復元機関車C11 123号機について

123号機の元のC111を改造したもので昭和22年に日本車輌製造され旧若江鉄道で活躍しました。


昭和32年から雄別炭礦鉄道、昭和45年から釧路開発埠頭など北海道にて貨物列車を牽引し、昭和50年廃車され、日本鉄道保存協会にて静態保存されていました。平成31年から動態保存を目的とした復元作業が行われ今年の7月18日から営業運転が始まります。

123号機と命名した理由

東武鉄道が創立123周年を迎え、日本国内において唯一同一形式の車両による3機体制となることから、1→2→3(ホップ、 ステップ、ジャンプ)と将来に向かって更なる飛躍を車両番号で表現されています。

C11207号機について

207号機の特徴は前照灯を左右除煙板のステー上に各1基ずつ搭載し、カニ目と呼ばれています。ファンから愛されていました。動態保存機として再び使用され僅か14年間の活躍でした。

C11型325号機について

平成10年に動態保存を開始し、主に真岡鐵道線で運転を行っていました。。平成31年12月1日に 真岡鐵道線でラストランが行われ、現在は東武鉄道を走っています。

3重連イベントを企画された日光鬼怒川エリア営業推進部の小川さんは「今後も日光鬼怒川エリアに力を入れていくのと新しいイベント等にもチャレンジしていきたい」と話していました。

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