陰陽の合流点山口県は、経験上日帰りで行ける限界点です。特に山陰本線エリアは特急列車もないので攻略には苦労するでしょう。しかし残念ながらある路線のせいで全路線日帰りはできません…なので攻略合宿シリーズとしてカテゴライズします。なお今回は島根県の一部も攻略します。

情報整理

推奨出発駅

  • 広島駅
  • 新山口駅
  • 下関駅

県内通過路線

  • JR…山陽新幹線、山陽本線、山陰本線、山口線

県内完結路線

  • JR…岩徳線、宇部線、小野田線、美祢線、本山支線、仙崎支線
  • 第三セクター…錦川鉄道

日帰り不可能エリア

小野田線本山支線全線

必要日数(泊数)

宿泊の場合は3泊4日

攻略の流れ

地方の県にしては路線数が多すぎる!

山口県の、特に山陽本線側は分岐する路線が多くてとにかく厄介です。面倒ですが一つずつ確実に攻略していきましょう。そして山陰側は、山口線を除き特急はありません!ここもまた地道に乗りつぶすしかなさそうです…なおこの攻略には必ず18切符を用いましょう。

一日目・複雑怪奇な山口県

広島に久しぶりに入った新車227系

一日目はいわゆる四時間の壁の境界点、広島駅からスタートです。朝ご飯を食べたら山陽本線で岩国へと向かいましょう。岩国駅から錦川鉄道に乗るのですが、JR新岩国と清流新岩国駅は少し離れています。接続時間には注意しましょう。錦川鉄道は新岩国を経由し、名前の由来となった錦川に沿って錦町へ向かいます。

全車転換クロスシートの錦川鉄道

錦町で線路は終わるのですが、かつてはこの路線が岩日線と呼ばれていた時代、ここから島根県の日原までつながる予定でした。途中の六日市まで建設し終わっていた時に工事が凍結。結局この区間に線路は敷かれることはなく路盤とトンネル飲み残されて現在に至ります。なお途中の雙津峡温泉まで、錦川鉄道がちょっとした遊覧トロッコを走らせていますが、これは鉄道ではなくあくまでも公園内の遊具扱いなのでパスして戻ります。

平成最後の秘境駅こと、清流みはらし駅

川西から岩徳線に乗り換えて徳山を目指しましょう。おそらくかなり時間が空くので近くのスーパーで弁当でも買っておいた方がよさそうです。この岩国から徳山までは山陽本線と岩徳線の二つのルートがあるのですが、地図で見るとどう見ても岩徳線の方が最短ルートです。ですが非電化路線ということと途中で極端な減速を何度も挟むため川西経由で山陽本線ルートとはあまり大差なく徳山に到着します。

錦町にて。お前は烏山線の…!生きていたのか!?

もちろん、当初は岩徳線がメインルートでした。ですが当時は急な勾配は避けられていたため、遠回りでも速度を落とさずに通過できる海側の路線が山陽本線となり今に至ります。ですが技術が発達した今は新幹線や国道は岩徳線と並行したルートを通っているため少々ややこしいことになっています。ややこしさに頭を抱えていたらいつの間にか徳山に着いたようです。

必殺徐行25キロは、伊達じゃない!

徳山からは山陽本線ルートで岩国に戻りましょう。岩国からはいったん改札をでてバスで新岩国へと向かいます。(時刻表)新岩国から徳山まで一駅だけ新幹線を使ったら、徳山から再び山陽本線に乗り換えてまず新山口を目指しましょう。新山口からはからは宇部線に乗り換えて草江、宇部新川を経由してグルっと乗ってしまいましょう。なお便によっては宇部新川で乗り換えとなる場合があります。

貴重な0番台の105系

宇部線回りで宇部駅にやってきましたが今度は一つ隣の小野田まで行き、いったん改札を出て長門本山駅までバスで向かいましょう。(時刻表)ここから小野田線本山支線に乗り換えますが、この本山支線は日に三往復しかありません。しかも二往復は朝の便なので、夜はたったの一往復だけ。そしてどの便も、東京から日帰りで来たのでは間に合いません。この5キロ足らずの路線の為だけに宿泊攻略にカテゴライズせざるを得ませんでした。恨みつらみを込めていたらもう雀田に着いたようです。

貴様のせいで日帰りできないやん!どうしてくれんねんこれ

雀田に着いたら居能行きに乗り換え、居能ですぐ折り返して小野田に戻りましょう。小野田からは新山口までの未乗区間を一気に乗りつぶします。新山口に着いたらもう遅い時間なのでホテルに泊まって寝ましょう。これで一日目は終了です。

荷物電車改造の123系。かつて静岡と長野に同族がいたらしい

二日目・島根ひとかじり

二日目は新山口からスタートです。ウォーミングアップも兼ねて新幹線で一駅の厚狭へ向かい、山陽本線の厚狭と小野田の区間を乗っておきましょう。こうすると後々楽になります。新山口に戻ってきたら山口線に乗り換えて島根県の益田駅まで乗り通しましょう。なおこの路線は特急スーパーおきとSL・DL臨時列車、および一部の普通列車以外は必ず県庁所在地最寄り駅の山口駅で接続を挟みます。船平山駅を超えて津和野駅が見えてきたら路線は島根県に入ります。

これでも本線かよ…

当分置き換えられそうにないキハ40に3時間足らず乗車して益田駅にやってきました。ここから山陰本線乗り換えるのですがおそらく接続で一時間以上待たされると思われるので近くのローソンでお昼でも食べてしまいましょう。昼飯を食べ終わったら山陰本線に乗って一路長門市へ向かいます。長門市に着いたら一時間以上待って山陰本線仙崎支線に乗換えます。仙崎支線の列車のほとんどは美祢線と共通運用されているので折り返しの列車でそのまま美祢線に乗ってしまいましょう。

おやおやタイムスリップしてしまったようだ

ところで、この美祢線はほかのローカル線とは違いなぜか地方交通線ではなく幹線扱いされています。これはかつてこの路線の沿線にある宇部興産からの貨物列車が旅客列車よりも多く走っていたことに由来しています。貨物だけの収益だけで見れば十分幹線レベルでしたので、国鉄時代に幹線に指定されました。ですが国鉄末期からJRにかけて当の宇部興産が貨物輸送手段をを列車からトラックに少しづつ切り替えていったため貨物列車はだんだんと減便されていき、最後まで残っていた貨物列車も2013年度をもって廃止となってしまいました。なお、トラック輸送に切り替えた副産物として生まれたのがあの日本一長い私道こと宇部興産専用道路です。

車両は安っぽいのに運賃は安っぽくない

幹線にしてはあまりにも少なさすぎる乗客を乗せて美祢線は厚狭駅に到着しました。実は厚狭駅と小野田駅は隣同士です。朝のうちにこの区間を乗っておいたのは、たった一駅間の為に無駄な往復を避けるためでした。この区間さえ乗っておけば後は下関まで一気に下るだけです。下関に着いたらそろそろいい時間ですので夕飯を食べたらホテルに泊まって寝てしまいましょう。これで二日目は終了です。

目の前は九州なんだ…!

三日目・陰陽交わる関門海峡

三日目は下関からスタートです。再び長門市に向かうのですが昨日と同じルートを通るのは嫌なのでサンデン交通の準急バスで長門市へ向かいます。(時刻表)長門市からは山陰本線の残りの区間を幡生まで乗り通してしまいましょう。幡生駅は山陽本線と山陰本線、陽と陰が交わる結節点です。両線とも起点は近畿地方なのですが、山陽本線が神戸で、山陰本線が京都と近からずも遠からずでつながっていません。山陰本線の列車は特別な事情がない限り下関まで直通します。

古い!古すぎる!

福岡攻略を攻略済みの場合これより下記の行程は飛ばしても構いません。

下関に到着したら関門トンネル区間こと山陽本線JR九州区間を乗ってしまいましょう。とはいえこの下関エリアにはいったいいつになったら平成生まれの新車がやってくるのでしょうか。西日本も九州も115系や117系、415系やキハ40系と見事なまでに国鉄型しかやってきません。

関門海峡は歩いてよし、バスでよし、電車でよし、船でよし。

関門トンネル区間を超えて、門司港に着きました。山陽本線はここで終了ですが、列車は小倉まで直通するのでそのまま小倉まで行っちゃいましょう。小倉からは用がなければ新幹線で東京へ帰りましょう。これで三日目は終了、山口県は完乗です。

攻略に役立つお得な切符(goto関係は除く)

※18切符以外のフリー切符名をクリックするとリンク先に飛びます。

この岡山県に限らず中国地方はびっくりするほど18切符以外のJRのフリーパスの設定がほぼありません。あったとしても二人以上でしか使用できないそのケチっぷりには憤りさえ覚えるほどです。

  1. 新幹線近トク1・2・3(3月27日までの金土日・祝日のみ)
  2. 青春18きっぷ(春夏冬期の期間限定)

1は山陽新幹線の近距離区間限定の片道切符です。主なのぞみ停車駅の隣、二つ隣、三つ隣までの区間を、1000円、1500円、2000円と切りのいい値段で乗れる西日本らしからぬお得な切符です。一日目や二日目などで新幹線を1区間だけ乗る場合役に立ちます。なおこの切符は前日までの発売となっております。新山口などの主な駅で購入しておきましょう。

2はJR各社が販売している期間限定のフリー切符です。この県で一番役に立ちます。この切符では特急・急行及び第三セクターには乗れません。別途乗車区間の運賃と特急、急行料金が必要です。錦川鉄道に乗る場合は岩徳線川西からの運賃を払いましょう。

美祢線の車両にぶら下がっているクーポン券。沿線のいろんなところで使えるらしい
(PR)
AJRで、あなたの鉄道体験を世界へ発信しよう。
サポート体制万全。初心者でも大丈夫。

関連攻略記事

中国地方

上記以外の隣接県

山口県にお越しの方は、是非とも新幹線で!

おことわり・連絡先

今回ご紹介した日帰り攻略法は、あくまでもミシンロボの経験に基づいたものとなっております。この方法を実践して何らかの被害を被った場合でも当記事及びミシンロボは一切責任を負いません。また、攻略目標路線の中には様々な事情で運休になる可能性もございますので、攻略に行く際は、各鉄道会社の公式サイトなどでの運行情報の確認をお願いいたします。

当記事内に誤字脱字がみられる、記事の情報が更新されている等のお気づきの点がございましたら、プロフィールに記載されてあるミシンロボのtwitterアカウントまで連絡お願いします。なるべくDMでお願いいたします。また、誹謗中傷目的などの悪質なDMはおやめください。