ついに合宿攻略も最終ステージに到達しました。皆さんもご存知の通り北海道はエリアが広すぎる割にダイヤがものすごく悪いので四日間じゃ到底攻略しきれません。おそらく前後編合わせて一週間かそれ以上かかると思ってください。

情報整理(共通)

推奨出発駅

  • 札幌
  • 新千歳空港

県内通過路線

  • JR…北海道新幹線

県内完結路線

  • JR…上記の路線以外全て
  • 私鉄・第三セクター…道南いさりび鉄道、函館市電、札幌市交通局

日帰り不可能エリア

  • なし(飛行機利用に限る)

必要日数(泊数)

  • 前後編合わせて8泊9日

※青森県攻略で乗車済みの路線は経路で使わない限り省略とする

2021年のダイヤ改正で廃止となる日高本線鵡川ー様似間は攻略対象外とする

攻略の流れ

人事を尽くして天命をまとう

今までさんざん接続が悪い都府県を攻略してきましたがこの北海道はそれらが可愛く見えてきます。札幌圏ならまだしも少し離れたら一時間に一本レベル、何なら日に数本なんてザラです。くわえてJR北海道は最近災害にとても弱くなり、ちょっと雪や雨が降ろうものならすぐに運休します。一回でも運休を挟んだら一巻の終わりと心得てください。今回の攻略には自らが持っている「運」も必須です。

一日目・海線山線大回り

一日目は少し遅い時間の札幌からスタートです。快速エアポートの小樽行きに乗車してまず小樽に向かいましょう。小樽からは函館本線の長万部までのいわゆる山線区間の列車に乗り換えてニセコ・倶知安経由で長万部に向かいましょう。ここからの区間は小樽までの電化区間とは違って全区間走りぬく列車が僅か2往復しかない超閑散区間です。倶知安乗継を含めてもせいぜい4往復くらいです。接続時間には十分注意しましょう。

この山線には新型車両H100

長万部から札幌まではもちろんこちらの山線ルートが最短なのですが、途中きつい山越えが何か所もあるためあまり速度を出せません。そのため遠回りだが速度が出せて線形もいい室蘭本線、千歳線ルートのいわゆる海線ルートに徐々にとってかわられていきました。ですが海線が何らかの災害に遭って不通になったときは全列車がこちらの山線を経由することになっています。2000年の有珠山噴火の際もその役割を存分に発揮してくれました。

ときに山線には臨時特急ニセコが走るときも

また、このルートは将来北海道新幹線のルートと被るためJRから切り離されるのですが、上記のような有事の際のう回路確保のため三セク化しても廃線にはならなさそうです。さてそんなことを言っていたら列車は倶知安に到着しました。長万部までの直通便なら乗ったままで構いませんが、倶知安止まりの場合は接続する長万部方面へ乗り換えてください。何度も言いますがここから長万部までは本数が極端に少ない区間です。接続には注意しましょう。

かつてはキハ40とキハ150が走り回っていた

ニセコ・蘭越を超えて列車は長万部に到着しました。ここからは特急北斗の札幌方面に乗り換えますが、札幌まで戻らずに東室蘭で下車し、東室蘭から室蘭までの枝線をサクッと往復してから札幌方面に戻りましょう。が、札幌駅、ではなく新札幌駅で下車してください。同駅で接続している札幌市営地下鉄東西線に乗り換えて宮の沢までサクッと往復します。大通駅から南北線に乗り換えて札幌に戻ったらもう今日はこのくらいにしてホテルに泊まって寝てしまいましょう。これで一日目は終了です。

車両取り忘れてた

二日目・札幌近郊大回り

二日目も少し遅めの札幌から。千歳線を下り苫小牧まで向かいます。快速エアポートで向かってもいいのですがどのみち南千歳で乗り換えとなるため、遅れていない限り苫小牧直通の普通列車に乗車しましょう。苫小牧に着いたら30分ほど待ってから日高本線を鵡川までサクッと往復します。鵡川から先の代行バス区間ですが今年のダイヤ改正で廃止が決定したため、ここから先は攻略の対象外とみなします。乗りたい人は自己責任でどうぞ。様似までバスで往復すると丸一日かかるということだけは付け加えておきます。

さらば日高線…

鵡川から苫小牧に戻ってきたら長い待ち時間の間に昼飯を済ませておき、室蘭本線の岩見沢方面の列車に乗車します。この区間は室蘭線の中でもかなり本数が少ないほうであり、ほとんどの便が全区間走破するものの日に6.5往復しかない区間です。ですが札幌を経由せずに岩見沢方面に向かう短絡ルートの為、旭川に向かう貨物列車はよくこのルートを通ります。かつては石炭輸送で重要なルートだったため非電化にもかかわらずほとんどの区間が複線という北海道の中でも珍しい路線です。とはいえほとんどすれ違わないのですが。

二両つないでいるのに乗車可能なのは一両だけ

単行ディーゼルカーで複線区間をかっ飛ばしていたらもう岩見沢に到着しました。岩見沢からは札幌行きの特急ライラックに乗り換えて札幌に戻ります。札幌からは桑園から分岐する学園都市線直通列車に乗り換えて北海道医療大学前までの区間をサクッと往復しましょう。かつては滝川駅にそこそこ近い新十津川駅まで伸びていたのですが去年惜しくもその区間は廃止になってしまいました。今では代行バスが走っていますが、今回はそちらには用はないので北海道医療大学に着いたら即札幌方面に折り返しましょう。

札沼線末端区間で使われていたキハ40はほかのとは少し色が違う

札幌方面に戻るのですがそのまま戻るのではなく新琴似で下車します。徒歩圏内に地下鉄南北線麻生駅がありますので徒歩で向かい、(ルート地図)そこから真駒内までサクッと往復してしまいましょう。さっぽろ駅で降りたら今日はこのくらいにして飯でも食ってからホテルに戻ります。これで二日目は終了です。

札幌市営は全てゴムタイヤ式

三日目・道央デルタルート

三日目も遅めに札幌からスタートです。特急カムイ、もしくは特急ライラックで旭川まで向かい、旭川から富良野線に乗り換えて富良野に向かいます。この路線は沿線にラベンダー畑が多いことで有名です。観光シーズンになるとラベンダー目当てに北海道内外から多数の観光客が集まり、臨時列車も多数運転されます。また、北海道の地方路線にしては途中の美瑛までの区間になりますが毎時一本列車が確保されている使いやすい路線です。

いつまでも見れると思うなキハ40

美瑛を超えて富良野に到着しました。ここから根室本線に乗り換えて滝川に向かいます。地図を見ると旭川ー富良野ー滝川とちょうどデルタ線の形をしています。このようなデルタ線になっているのは、もともと富良野線が根室本線として開通したことに起因します。滝川から分岐するルートが開通してからは旭川ルートは富良野線として切り離されて今に至ります。のちに石勝線の開通によって滝川ー富良野ー新得間もメインルートではなくなりましたが、前述のラベンダー観光輸送もあってこの富良野デルタ線エリアは北海道の中ではそこそこ収益がいいほうです。

個々のキハ150は帯がラベンダー色となっている

根室本線に乗り換えて一時間で滝川に戻ってきました。滝川から再び特急カムイ、または特急ライラックで少し早いですが札幌に戻りましょう。札幌から戻ったら地下鉄さっぽろ駅に向かい、地下鉄東豊線に乗って栄町方面と福住方面をサクサクっと往復してしまいます。福住から戻る際、大通で南北線に乗り換えてすすきのに向かい、すすきのから札幌市電に乗り換えて市電を一周しましょう。その際必ずどこかの停留場でいったん降りてください。

割と新しい車両が来た

市電を一周したら今日はこのくらいにして夕飯でも食べてからホテルに戻ります。これで三日目は終了です。

四日目・バスで越える狩勝峠

四日目も遅めの札幌から。特急とかちに乗り込んで南千歳から分岐する石勝線に乗車しましょう。石勝線は青函トンネルを除けば北海道で唯一生き残った鉄建公団建設線です。国鉄時代はほかにも多種多様な鉄建公団線が存在しましたが、白糠線の廃止を皮切りに、不採算路線はたとえ建設してから10年しかたっていなくても容赦なく引っぺがされてしまいました。そしてその不採算路線の作り過ぎは、のちに国鉄民営化の一つの要因となります。

どこか欧州のにおいを感じる塗装

石勝線はもともと追分から分岐していた夕張線を発展、延伸させる形で開業しました。その後も夕張線は新夕張から夕張までの支線として残りましたが、2019年までに廃止となっています。一日に何本か千歳駅から石勝線新夕張に向かう普通列車がありますが、これらは夕張線に直通していた便の名残です。そして驚くことに、新夕張から新得までの間は普通列車しか存在しません。そのためこの区間相互発着に限り、特急券なしでも特急に乗れる特例が存在します。

駅前の北海道の重心モニュメント

電化も見越して作られた鉄建公団線を快適にぶっ飛ばしていたら新得に着いたようです。新得からは根室線富良野方面に乗り換えるのですが、残念ながら今現在根室線はいつぞやの台風の災害からまだ復旧できておらず、根室線の中でも特に不採算な区間なので復旧の見込みが立っていません。そのため東鹿越までは代行バスで向かうことになります。バスが来るまで1時間ほどありますので駅そばでも食べて時間を潰しましょう。

冬の狩勝峠

根室本線のこの区間は、かつて日本三大車窓の一つに挙げられた狩勝峠と呼ばれる区間で、北海道の雄大な景色が望める区間でしたが、急こう配区間でもあった事や、来る石勝線の接続準備工事も兼ねてこの区間は新線に切り替えられました。新線はこの区間はほぼトンネルなのだそうです。ですがその新線区間も不通となった今、峠越えの国道を走るバスから再び狩勝峠の景色が望めるようにになったとはだれが予想したでしょうか。

幾寅駅前においてあるキハ22風キハ40。映画ぽっぽやの撮影で使われた

狩勝峠を望みながら落合、幾寅を超えて東鹿越に着きました。ここからは鉄道線として営業しているのでJRの列車に乗り換えて、富良野までの未乗区間を乗りつぶしながら滝川に向かいましょう。この列車は滝川から折り返して日本一長い距離を走る普通列車、快速狩勝号となるのですが、前述の不通区間のせいで接続は保たれているものの、いまだ分断状態です。真の日本最長距離普通列車に返り咲く日が一刻も早く来ることを願いつつ、特急ライラック、もしくはカムイで札幌に戻りましょう。これで四日目は終了です。

どこかシャープな目つきの1000番台

五日目・留萌本線乗り納め

五日目も遅めに札幌から。特急カムイ・ライラックで深川に向かい、深川から留萌本線に乗り換えて留萌を目指しましょう。留萌までは一時間くらいで到着しますが、交換設備が途中一か所しかないので本数は少なめです。接続には気を付けましょう。石狩沼田・峠下を超え、列車は留萌へと上っていきます。

廃線になりそうと聞いて全国から乗り納めに来るファンたち

この留萌本線、つい最近留萌から増毛までの区間が廃止になったばっかりですが、並行する深川留萌自動車道の全通により、残された区間もついに役目を終えようとしています。日高線が廃止になった後はこの路線が一番危ないと筆者は個人的に思います。なるべく乗り納めは早めに済ませておいたほうが良いでしょう。

かつてSLも走っていたが、乗客獲得にはつながらなかった…

列車は留萌に到着しました。かつて増毛方面や羽幌線が出ていたため駅構内は無駄にだだっ広いです。そしてその広い構内からついに列車が消えようとしています。でも住民は困ることはありません。なぜならここから少し離れた留萌バスターミナルから札幌方面や旭川方面に直通する高速バスが出ているのです。深川で必ず乗り換える鉄道よりも大通や札幌市街地へ直行するバスのほうがいいに決まっています。これでは廃止もやむを得ません。せっかくですので札幌へはこのバスで戻りましょう。

ICカードも使えてWIFIも使える。そりゃ鉄道利用者減るわな

これで四日目は終了ですが、まだ長距離路線が残っています。北海道攻略はここからが本番です。エネルギーを蓄えて北海道攻略後編に備えましょう。

共通・攻略に役立つお得な切符(goto関連は除く)

※18切符以外のフリー切符名をクリックするとリンク先に飛びます。

  1. 北海道フリーパス(特定の期間を除く通年)
  2. 北海道東日本パス(春夏冬期の期間限定)
  3. 青春18きっぷ(春夏冬期の期間限定)

1は特急を含めたJR北海道全線とJR北海道バスの高速バス以外の路線が連続7日間乗り放題のフリーパスです。自由席は乗り放題ですが指定席は快速も含め6回まで予約が可能です。全国のJRで販売しているため旅行前にあらかじめ買っておきましょう。

2はJR北海道とJR東日本全線と本州3つの第三セクター線が連続7日間乗り放題で18切符より安いという夢のような切符です。急行列車および北海道新幹線新青森ー新函館北斗間に限り別途料金を払えば乗れるほか、北海道限定のオプション券を別途購入すれば北海道新幹線はもちろん北海道内全ての特急自由席に一日中乗り放題という最強の切符です。JR北海道のほかJR東日本エリアでも発売していますので旅行前にあらかじめ購入しておきましょう。

2はJR各社が販売している期間限定のフリー切符です。石勝線新得ー新夕張間以外はこの切符では特急・急行及び第三セクター線には乗れません、別途乗車区間の運賃と特急、急行料金が必要です。なお別途北海道新幹線オプション券を購入すれば、奥津軽いまべつから木古内までの北海道新幹線と、木古内から五稜郭までの道南いさりび鉄道に片道連続で乗車することが出来ます。

色がどぎつすぎる

おことわり・連絡先

今回ご紹介した日帰り攻略法は、あくまでもミシンロボの経験に基づいたものとなっております。この方法を実践して何らかの被害を被った場合でも当記事及びミシンロボは一切責任を負いません。また、攻略目標路線の中には様々な事情で運休になる可能性もございますので、攻略に行く際は、各鉄道会社の公式サイトなどでの運行情報の確認をお願いいたします。

当記事内に誤字脱字がみられる、記事の情報が更新されている等のお気づきの点がございましたら、プロフィールに記載されてあるミシンロボのtwitterアカウントまで連絡お願いします。なるべくDMでお願いいたします。また、誹謗中傷目的などの悪質なDMはおやめください。

733系じゃないよ735系だよ

関連攻略記事

※県名をクリックするとリンク先へ飛びます

隣接県

そろそろ721系も置き換えないとねぇ

EX.日帰りへの挑戦

今回の行程は、東京から飛行機を用いた日帰り攻略でも不自由なく攻略できるダイヤ内容となっております。

事実筆者はこれらのほとんどの行程を日帰りで済ませました。

私にできて読者の皆様にできない訳がありません。gotoトラベルなどに頼らずとも北海道を日帰りで攻略してみませんか。

なお日帰りを実行する際はこちらの記事に書かれてある三つの必須アイテムを必ず所持してください。

来たれ挑戦者たち!

日帰リストが一人でも沼にはまる増える日を心より楽しみにしております…

追記(2/27) 留萌本線の記述漏れを訂正。