こんにちは、AJR-NEWS.comライターのうしてつです。
前回の記事では市電と地下鉄について市電の開業から、地下鉄の計画・建設について解説しましたが、今回は烏丸線の開業について解説していきます。
祝 開業
着工から7年後の1981年、ついに千年の都・京都に初めての地下鉄である、烏丸線が左京区の北大路駅から下京区の京都駅間、6.6kmが開業しました。
これは日本国内では7番目のことです。
軌間 | 1435 |
建設費 | 1236億円 |
電流 | 直流1500V |
閉塞方式 | 車内信号式(ATC) |
最高速度 | 75km/h |
車両の搬入は?
ここでとある疑問が発生します。
そう、車両の搬入のやり方です。
現在は竹田まで延伸しており、なおかつ過去の事例から竹田の車庫まで陸送で車両の搬入が実施されていましたが、当時は南の終点である京都駅までした。
では、どのように搬入されたのでしょうか?
その答えは、北大路の搬入口です
現在のキタオオジタウンがある場所は、かつては市電の烏丸車庫で市電廃止後は市バスの車庫、北大路バスターミナル(現在は地下に移転)として運用され、その地下に検査設備(3番線)があり、そこに搬入口がありました。
ちなみに検査設備の線路は京都市交通局のTwitterでも紹介されました。
烏丸線の車両
烏丸線の車両には、近畿車両で製造された10系電車が運用されました。
ちなみに、烏丸線の10系は製造された年代によって違い、非常用扉に窓がない車両が1・2次車となっているので鉄道をあまり知らない人でも割と簡単に覚えることができるはずです。
また、烏丸線は現在6両での運転ですが、開業当初から竹田延伸までは4両での運転でした。
烏丸線開業当初の自慢
烏丸線開業当初の自慢といえば、やはり主要4駅へのエレベーター設置でしょう。
これは1972年頃から車椅子常用者、障害者支援団体などが京都市会や当時の舩橋求己市長らを動かし、市は急遽ホームの設計を相対式から島式に設置し、将来はエレベーターを全駅につけると約束しました。(ちなみに、烏丸御池駅は島式ではなく相対式)
ちなみに、1972年頃の世界ではまだバリアフリーなる言葉が広まる前でした。(バリアフリーの言葉が広まり始めたのが、1974年)
また、地下鉄の駅にエレベーターがあるということは、先進的だとして、注目を集めました。
あとがき
というわけで今回はかなり短い記事になりましたが、烏丸線の開業の様子について解説していきました。
さて、今回の章はここまでです。次回の記事は烏丸線の竹田延伸の様子や近鉄京都線と乗り入れについて解説していきたいと思います。
今回はこの辺で失礼します。
それでは皆さんさようなら!