国鉄の遺産は再び

185系電車の引退や四国2000系などが引退した2021年ダイヤ改正の最中、ただ一社が、影に隠れてある車両の復活させると発表しました。

そのものズバリ、413系。

北陸本線時代の直江津にて。

国鉄末期に北陸本線に導入された同形式は、北陸新幹線開業後も七尾線や一部の第三セクター鉄道で活躍していましたが、今度のダイヤ改正でついにJR七尾線に新型車両521系が導入されることになり、同じ線区で活躍している415系共々置き換えられる予定でした。しかし…

七尾線の415系は他の415系とは出自を異にする

北陸本線転換に伴い、直江津から市振までの区間を任された第三セクター鉄道、えちごトキめき鉄道が引退する413系を購入すると発表したのです!なんでも、5月のGWから同車両で休日をメインにして急行として走らせるようです。なんかどこかで聞いたようなやり口です。それに合わせて、塗装をかつて北陸本線を駆け抜けた475系が纏っていた急行色にするとのことです。

トキめき鉄道はすでに観光列車を一本走らせている。

413系自体は北陸本線の富山県区間を任されたあいの風とやま鉄道も所持しており、ラッシュ時メインでたまに運用されるほか、観光列車として二本ほど改造を受けて活躍しています。こういう風に書くとどこか特段珍しくもないようにも思えます。が、これだけでは終わりません。トキ鉄は413系に加えてもう一両車両を購入しました。その車両は…

413系観光列車のうちの一つ、とやま絵巻。

クハ455-701。かつて日本中を縦横無尽に駆け巡った交直流急行型電車の最後の生き残りです。413系はもともとそれらの電車の車体更新名義で製造された車両なのですが、どうしても先頭車の都合がつかなかったので、そこらへんに転がっていた余剰となった455系の中間車を先頭車化改造し、内装を更新したうえで413系にくっつけてデビューさせたというとても複雑な経緯を持ちます。

wikiより転載。これだけでも違和感マシマシである

顔は同じなのですが、側面の窓やドアの配置、形状が明らかに違うので違和感しかありません。しかも改造当時はまだ北陸本線に455系の同類、475系も運用に就いていたので紛らわしいことこの上ないです。475系目当てで北陸本線に来たファンはこの編成が来たらさぞ落胆していたでしょう。

急行運用から外れ、ローカル運用に就いていた475系。直江津駅にて。

しかし新幹線開業で475系もなくなり、急行型車両や急行列車そのものがほぼ絶滅、この一両だけが最後の生き残りとなり、ついに今改正でピリオドが打たれるのか…と思われた矢先、トキ鉄が購入に踏み切ったのです。もちろんこの車両も交直流急行塗装をまとって、既存の413系編成に組み込まれたうえで活躍するそうです。急行型電車の歴史が首の皮一枚つながった瞬間でした。

JRから引退する国鉄型車両を買い取って自社で観光列車として走らせる試みはいくつか前例があります。千葉県のいすみ鉄道が最たる例で、同じく急行型のキハ28と一般車両キハ52系をJRから買い取って、休日に一往復程度走らせています。似ているどころかほぼほぼ同じやり口だと思うのは当然です。なぜなら今のトキ鉄の社長は、いすみ鉄道で国鉄型車両を走らせようと決断した鳥塚亮その人なのです!この男、できる…!(該当ブログ記事リンク)

客寄せパンダならぬ客寄せ急行。実際にこいつ目当てに何百人もの乗客が訪れる。

かつていすみ鉄道は、目立った観光資源もなく、その上乗客は減る一方で窮地に立たされていました。そのいすみ鉄道を誰もが知っている有名な観光鉄道に仕立て上げ、未来をつないだ同氏は、同じ手法でトキ鉄の未来を切り開こうとしています。トキ鉄の未来はこれからどうなるのか。今後の動向に注目です。

EX.413系は日帰りで乗りに行こう!

というわけで復活することになった413系に乗りに行きましょう。

勿論、日帰りで。

えちごトキめき鉄道だけならず、しなの鉄道や北越急行、あいの風とやま鉄道も攻略したい方にはお勧めの狂った旅オタクの限界行程をご用意しております。その行程に413系観光列車を組み入るのも良いでしょう。

ますます面白くなる北陸の鉄道。この機会をきっかけに、是非北陸日帰り攻略にチャレンジしてみませんか。

北陸はいつでもあなたをお待ちしております…。

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