ここ最近の鉄道車両は、コストダウン等の理由結構似た顔を持つ車両が増えています。分かりやすい例としたら、JR西日本の207系と321系などでしょうか…(あくまで個人的に)

北海道でも見た目がそっくりな通勤型電車が4種類あります。今回はそれぞれで異なる点などを解説していきます。

1.731系

731系は1996年にデビューしたJR北海道初の通勤型電車です。

従来の仕切り扉を廃止し、全車オールロングシートの採用により着席人数が少ない等の欠点を持つ国鉄型車両711系の初期車を置き換え、札幌都市圏の混雑緩和に貢献した車両です。

車体は軽量ステンレス製(前頭部のみ普通鋼)で、ドア横に半自動ボタンも設置するなどして北海道の冬季対策も施されています。正面帯は赤色、側面帯は萌葱色赤色で、種別幕と側面幕は幕式です。731系は気動車と協調運転できる日本唯一の車両です。(後述の735系・733系では気動車との協調運転ができません。)731系は車体傾斜装置を搭載していませんが後述のキハ201系と共通設計のため車体側面上部を他の通勤・近郊型車両より少し絞っています

座席は紫色のロングシートが並んでいます。(優先席は近年橙色のモケットに交換されました。)

731系は鉄道友の会から1997年度ローレル賞を受賞しています。

2.キハ201系

キハ201系は1997年に札幌近郊の電化区間と小樽以西の非電化区間の直通需要が多い事から製造された通勤型気動車です。

3両編成4本しか製造されませんでしたがキハ201系をベースに特急型気動車キハ261系が設計されました。

設計は731系と同じですが、正面帯は青色、側面帯は萌葱色と青色です。定格出力450ps・ターボチャージャー付のハイパワーエンジンを1両に2基搭載し、また731系と遜色ない性能にする為に振り子式車体傾斜装置よりコストが安い、新たに川崎重工業で開発された空気バネ式車体傾斜装置を搭載しています。

3.735系

735系はアルミ合金製車両の北海道導入にあたり、2010年に試作車として製造されました。

731系を基本に設計されましたが、車体はアルミ合金製(前頭部のみ普通鋼)でバリアフリーに対応するために低床化・乗降ドア部分のステップレス化(731系やキハ201系には乗降ドア部分に段差がありました。)など改良が加えられました。正面帯は萌黄色で側面は無塗装となっています。また、735系から製造される通勤形車両は種別幕と側面幕がLED式になっています。 車体傾斜装置を搭載しないため731系のような車体側面上部が絞っている構造を廃して車体側面上部が垂直になる構造になっています。735系以降の半自動ボタンは視認性が高く、押しやすいものになりました。

2010年度と11年度に札幌都市圏を中心に各種走行試験が行われましたが、量産車となる後述の733系にはアルミ合金製が採用されませんでした。

4.733系

733系は2012年に学園都市線の一部電化にあわせ、札幌都市圏輸送力増強を目的にデビューした車両です。

2014年に快速エアポート向けの3000番台、2016年には北海道新幹線アクセス列車のはこだてライナー向けの1000番台も営業運転を開始しています。

設計は731系が基本ですが、バリアフリー・ユニバーサルデザインに対応しています。正面帯・側面帯は萌葱色です。(1000番台は正面帯はラベンダー色、側面帯は萌葱色とラベンダー色です。)733系は車体側面強度が向上されました。

座席は(3000番台Uシートを除く)モケットがこれまでの紫色から北海道の草原をイメージした緑色へ、優先席橙色になりました。

あとがき・その他

このように見た目はほとんど同じでも中身は結構違う車両は日本全国にかなりいます。これを機に日本全国にいる他の似た鉄道車両同士を比較してみるのもいいと思います。

誤字脱字・誤植、またはその他意見・要望などがある際は僕のTwitter(@EXP_TOKACHI)のDMまで気軽にお越しください。

誹謗中傷は絶対におやめください。

ご覧いただきありがとうございました!