青春18きっぷシーズンになると、Twitterで結構遠出をする人を多く見かける。

1日分あたり2410円という激安価格で全国のJR普通列車に乗り放題なだけあって多くの人が青春18きっぷを利用するのだが、その中で「静岡地区が過酷」「難関静岡地区を突破」と言う人を結構多く見かける。

最近はそれに反する風潮が上がってきているのだが、やはりロングシートなだけあってきついと思う人も多いようだ。

過酷ポイント① 殆どロングシート

この区間は、ほとんど全ての運用にてロングシートとなっており、長時間耐久をする人が多い青春18きっぷユーザーの間では難関の1つの壁として広く知られている。

静岡地区の313系ロングシート

おそらくこれが一番の理由だと思う…耐久民が多い18キッパーの方々にとってはロングシートは少し忍耐が必要な座席体系となっている。

これは地区内に幾つかの都市圏が存在し、それぞれ移動範囲も違うため静岡地区では短距離移動が中心となっていることに起因する。

短距離移動が多く、かつ短編成なため混雑しているので、ロングシート化が推し進められた。

211系とクロスシート車の311系を置き換える新型車両の「315系」もロングシートとなる予定で、今後名古屋地区のように転換クロスシートの新車が入ることは恐らくないだろう。

そのため、長時間耐久が多い18ユーザーの中ではこのロングシート区間は忍耐力が試される区間と言った感じで扱われている。

しかし(これは個人の予測なのだが、)首都圏の所謂「ヤマ初期」と比べれば何千倍も良い方だとは思う。

座席もちゃんとフィットしてるし、そこそこ柔らかい。313系も211系もふわふわしてて割と快適。さらにロングシートは足も伸ばせるので、混んでない時は多少リラックスできる。

筆者はクロスシートには劣るかもしれないが他の地区のロングシートに比べれば割かしマシな方なのではないかな、と思ったりもする。

まぁしかし、これを3時間乗り通すとなると意外とこれが辛くて、体力が割と削ぎ落とされていく。

静岡駅! 

殆どがロングシートなのは事実だが座席は首都圏地区の「ヤマ初期」よりはいい座席だし、座りやすいと思う。

どちらかといえば東北本線の福島地区(新白河〜郡山、郡山〜福島)が個人的には最も過酷なものだと思っている。

富士山が見えたりと色々見所も多い静岡地区に比べ、景色も同じような様子なのでとにかく退屈だし、701系のロングシートは座席こそ固くは無いものの決して座り心地がいいとは言えないものだ。

(福島県、福島地区を侮辱している訳では無いです)

新白河駅は一応新幹線も通る

それでも長い時間だとロングシートだしたまに時間帯によっては混んでから座れない時とかもあり、快速列車が特にある訳でもないので過酷という程ではないにせよ力を使う区間であることには変わりないのかもしれない。

過酷ポイント② とにかく長い

静岡地区を休まず乗り通すとするならば、熱海発浜松行きなどに乗ると2時間半は軽くかかり、ロングシートでこの区間を耐久しなければならない。

特に乗ってみて感じたことと言えば静岡〜沼津が案外長かったということだ。

更にトイレも一応あるにはあるものの、半分近くの運用では存在しないため、もし運悪くトイレ無しの211系のみの運用にあたってしまうと2時間以上トイレに入れないためトイレが近いような人からしたらかなり辛い。

筆者が以前長距離の列車を利用した際は貴重なボックスシート車であった上、トイレも設置されていたので少しお尻が痛いなー程度の感覚で済んだが、これがもしトイレ無しロングシートだった場合どうなっていたかは予想が着く。

楽に静岡地区を突破する方法

ホームライナーを使う

平日のみに限定されてしまうので日程的に制限がある方法だが、ホームライナーを使ってみるのはかなり効果的だと思う。

名古屋地区とかでも運用されているホームライナーは、JR東海のワイドビュー系特急などで使われる特急車両「373系」を利用して静岡地区でも運用されている。

ホームライナー沼津(沼津駅)

リクライニング可能なフットレスト完備クロスシートという快適すぎる設備な上、なんと追加料金330円で利用ができる。

快速がない静岡地区ではかなり貴重な特急・急行で無い通過列車なので、気軽なのに加え時短も見込める。

首都圏住みであれば帰りの時間帯にちょうど走っているので、利用するのもありかなと思う。

ただ注意事項として、平日以外走っていないので土日祝日に旅行する際は役に立たないということは押さえておくべきだろう。

(筆者は以前静岡地区でホームライナーなくて苦労した…)

新幹線でワープ

首都圏住みの方に結構有効だ。特に帰りの場合かなり効果を発揮する。

1区間1500円程度とお金はかかるが、静岡〜掛川や静岡〜三島間などの利用だとかなりの時短効果が見込める。

時刻表を見て接続を上手く取りながら利用するのが効果発揮のコツだ。

N700の座席は快適すぎる

自由席の場合「特定特急券」という制度があり、2区間の場合2区間通しの切符を買うよりも1区間ずつ特定特急券を分割購入するのが安くなるのでおすすめだ。

途中下車して適度に休む

静岡地区の本数を利用した方法だ。

多少急を要する場合は役に立たないが、特に急がないのであれば1本〜3本ほど遅らせて途中で下車するのもありだ。

静岡地区は20分に1本以上は基本的にどの日、どの時間帯でも保証されている上、途中見所も多く、途中下車をしても退屈にはならないだろう。

富士駅

実際4本〜5本ほど遅らせたとしても1時間前後ほどしか遅れないので、特に急ぎではないという場合は途中で下車したりして適度に休んでみるのもありだと思う。

青春18きっぷの場合各駅で下車印も押してもらえるので、下車印集め目当てにこうして利用するのもいい手段だと思う。

静岡地区を「名古屋以西に行く通過区間」と考えず、鈍行旅の本来の魅力でもある道中をもっと楽しむために、こうして途中下車をして駅の周りを歩いてみたりするのもなかなか風流で筆者個人的にはいいと思う。

静岡はとてもいい所なので18きっぷで通過する機会があれば是非とも降りてから静岡を堪能して欲しい。

まとめ

ロングシートが仇となり色々酷く言われがちな静岡地区だが、工夫などによっては楽しめる地区だし、何よりただの通過区間だけではなく道中の魅力も多い。

ぜひ、東海道線を訪れる際は静岡地区に注目し、道中の魅力に触れてくれればこれほど嬉しいものは無い。

18きっぷシーズンになると1日分2500円弱で旅行に行けるので、ぜひ行ってみることをおすすめしたい。

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