このシリーズは基本的に岩手県を発着とする路線がターゲットなのですがこの路線は三陸地方の輸送を語る上で欠かせない路線なので、全区間宮城県所属ですが便宜上こちらのシリーズにカテゴライズします。なお一部の画像をWIKIから転載しております。

南三陸への最短ルート…だった

気仙沼線はJR石巻線前谷地駅から分岐する柳津までの鉄道路線と、同じく前谷地から別経路で柳津を経由し、志津川・本吉・赤岩を経由して気仙沼まで向かうBRT路線の二系統に分かれている路線です。かつては全線が鉄道路線として営業していたのですが、2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波で路線の8割の区間が被災。甚大な被害により多大な時間とコストがかかることから鉄道としての復旧は断念し、同時に被災した大船渡線気仙沼以東の区間と共に線路跡を専用道路に切り替えたうえ、一部一般道を経由するBRT路線として復旧し、現在に至ります。

これでも鉄道なんだけどなぁ

先行して開業していた柳津までの区間(柳津線)と本吉までの区間をつないで開業した、国鉄時代最後の新設地方交通路線なのですが、当時の財政状況からすれば下手をすれば建設凍結もあり得た路線でした。ですがいざ開業したら三陸の路線にしてはそこそこ線形がいいこと、仙台から気仙沼まで直通の普通列車が同区間を大船渡線周りで結ぶ急行と大差ない所要時間(あんな線形で勝てるわけないだろ!)ということが幸いして、のちに全直通列車に一両増結されるほどの混雑路線となります。全通から10年後、民営化を迎えた気仙沼線は二年前から臨時列車として走らせていた仙台直通快速列車を定期列車化します。仙台と気仙沼を二時間弱で結ぶ韋駄天快速列車、南三陸号がここに誕生しました。

キハ58・28の最後の花形運用だった

当初は全車自由席だったものの、大好評につき一両増結したうえで指定席車両を導入。座席をボックスからリクライニングシートに換装したキハ58・28系気動車が専用で充当されました。のちに全列車キハ110系に置き換えられるのですが、釜石線の快速はまゆり号に使われているキハ110系のリクライニングシート車(0番台)を転用することで指定席の設定を継続させました。いかに人気のある列車だったかよくわかります。ですが長続きはしませんでした…

全通期間僅か33年で廃止

2011年の東日本大震災の被害に見舞われた路線の中で、特に被害が甚大だったのがこの気仙沼線でした。かなり高く作ったはずの鉄橋がそれよりも高い津波によって押し流され、レールはほぼ90度近くに曲がったり、各地の路盤が流されるなどしてほとんど壊滅状態だったそうです。比較的被害が少なかった前谷地から柳津までの区間は何とか運転を再開できたものの、残りの区間は復旧するだけでも700億円はくだらないという試算結果が出たのです。JRと沿線自治体とで半分ずつ分けるにしたって350億です。いくら快速列車が好調とはいえ、年々利用者が減り続けている路線にそこまでつぎ込むほどJRは甘くありません。

柳津駅は再び行き止まり駅となった

結局柳津から先の区間は鉄道で復旧することはかなわず、上述の通りにBRT路線として復旧することになりました。同時に仙台から直通の快速南三陸号もなし崩し的に廃止となり、気仙沼線はローカル輸送に徹する路線へ格下げという格好になります。長距離輸送は並行する三陸縦貫道を通るミヤコーバス仙台気仙沼線に任せればいいのですが、本吉から気仙沼の区間は毎時一本と大幅に増便したものの、そもそもの人口減や住宅地の内陸への移動によるクルマ社会の加速で乗客は鉄道時代の6割に落ち込んでいるそうです。(ソース元)従来からの並行バスもある中で、果たして気仙沼線はこれからも公共交通としての使命を果たせるのでしょうか。今後の進展に注目です。

隣の大船渡線鉄道区間スカスカすぎやろ…
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全通日:1977年12月17日

被災日:2011年03月11日

全通期間:約33年4か月

約33年4か月

約33年4か月

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