(記事投稿に際しねいね @neine_40_401からサムネイル画像の提供を受けております。感謝申し上げます。)

JR北海道は令和3(2021)年4月14日、学園都市線の歴史の1ページに刻まれるであろう、新駅の開業と駅名変更についての発表をした。

駅名変更と新駅についての様々な視点からの考察もしていきながら、今後の学園都市線の未来についても紐解いていこうと思う。

今回の発表について

まず、今回の変更について、分かりやすく簡潔に触れていく。

新駅「ロイズタウン駅」開業

JR北海道は、2022年春、あいの里公園~石狩太美(現、新駅開業に合わせ『太美』に変更)の間に「ロイズタウン(英語名称・ROYCE’town)」駅を開業させることになった。

JR北海道より

これは、沿線の当別町とチョコレート菓子「Royce’」などを手がける㈱ロイズコンフェクトによる請願駅として建設されることとなった。

ロイズコンフェクト「ロイズふと美工場」の見学施設や店舗設置などを含めた工場拡大の一環として設置される見込みと思われる。

1面1線の無人駅で、コストはあまりかけない模様。その他はバリアフリー設備等だけと簡易的な駅になるようだ。

駅ナンバリングは「G-11-1」。かつての川崎新町駅と小田栄駅のように、隣のあいの里公園駅と運賃計算上同一駅として設置されるのではないかと見て取れる。

2023年に駅前広場が完成するものとの見込みがある。

「石狩太美」、「石狩当別」、駅名変更

同じく当別町の要請で、ロイズタウンのお隣石狩太美駅とその隣の石狩当別駅の駅名が変更される。

  • 石狩太美駅(G-12)→太美駅(G-12)
  • 石狩当別駅(G-13)→当別駅(G-13)

駅名から「石狩」を抜いたものとなっている。類似駅名に、道南いさりび鉄道線「渡島当別駅」があるが、同じ道内とはいえ間違える可能性は低そうだ。

石狩太美に関しても別の「太美」を冠した駅名は特にないので、あまり駅名変更による混乱などは起きないと思われる。

石狩当別行の列車が「当別行き」となるのはなにかしっくり来ない感じがする筆者であるが、いずれこれも定着する日が来るのであろう。

また、石狩太美駅には太美駅への駅名改称と同時にスロープが新たに設置される予定だ。

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これらの変更・開業のメリットとデメリット

ロイズタウン駅はある程度の需要は見込めるであろう。

工場方面への通勤客、近隣住民の通勤・通学、そして工場に併設されることになる見学施設や店舗などへのアクセス駅としても大いに機能するものと思われる。

当別町は工場拡大と共に道の駅などに囲まれたこのエリアを整備していき、街の新しい顔として発信していく狙いとみてとれる。

利用客は工場の従業員で約500人程度を見込んでおり、その他土曜休日や休暇シーズンなどでの利用客も合わせると1000人は行かなくともそこそこの利用は見込めそうだ。

駅前広場の建設など、駅前の開発も行っており、今後利用客は増えていきそうだ。

しかし、国道が近隣にあることも含め、北海道の車社会にどう刺激を加えるかが大きな課題となっていくように思える。

駅名変更に関しては駅の利用者増減では大きな影響を及ぼさないと思われる。

ただ、2駅が位置する当別町としては、「石狩」との呼称で石狩市の駅と誤認する人が多いとしており、その部分で「石狩」の呼称を削除することによる誤解釈の解消は期待できそうだ。

両駅とも利用客が900人以上(石狩太美駅)、2300人以上(石狩当別駅)と多いので、少なからず影響はあるのではないかと思われる。

今後の学園都市線の未来

札幌への通勤路線として、更なる発展を遂げていくことにはなるだろう。

学園都市線は区間廃止と複線電化という一見鉄道の発展において真反対とも言える出来事を両方経験してきた面白い路線である。

そして新しい駅や新しい駅名と、更なる利用者の利便性向上に向けた取り組みは続く。

かつて沼田町の石狩沼田駅、そして新十津川町の新十津川駅を結んだ路線は、今でこそ短区間に縮まってしまったが、それでも新しい歴史を歩み続ける。

企業として厳しい境地へと立たされているJR北海道とその中で新しい歴史をあゆみ続ける学園都市線。

今後、どう言った変化を遂げ、どういう未来を迎えていくことになるのか。

暗いニュースが多いJR北海道の中でも、希望が持てる路線である。今後に注目だ。

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