このシリーズでは岩手県の、特に三陸方面の路線を紹介してきましたが、この路線たちには共通して強力なバス会社のライバルがいます。今回はそれらの路線をジリ貧に追い込んだ強者バス会社をご紹介しましょう。

岩手県交通

岩手県の盛岡市内と盛岡から南の部分を営業エリアに持つバス会社です。岩手県、と名乗っていますがれっきとした国際興業系列の民営会社です。JRとは大船渡線や釜石線とほぼ並行した長距離バス路線や、仙台と盛岡を結ぶ都市間高速バス、アーバン号(JRバス東北も参画)などで対抗しています。

釜石線とは快速はまゆりという対抗手段や線系の良さも相まってそこそこいい勝負をしていますが、大船渡線に関しては完全にこちらの一人勝ちです。千厩方面にも盛岡直通バスを走らせている為もはや勝ち目はありません。しかしBRT区間ではJRから委託されて一時的に運転を引き受けるなどで共存することもあります。また、後述のミヤコーバスとも共通の路線を所有しており、仙台と南三陸方面の高速輸送を担う重要なバス会社でもあります。

岩手県北バス

文字通り岩手県の盛岡市から北方面を営業エリアとする会社で、岩手県で初めてバスを走らせた会社をルーツに持つ県内最強のみちのりHD系列のバス会社です。宮古方面に向かう主力路線の106急行・特急バスなどで山田線をボコボコにしている他、八幡平や好摩・沼宮内方面へもバスを走らせており岩手県民の足として活躍しています。また、上記の都市間バスアーバン号にも何本か担当しています。ちなみに八戸エリアで営業している南部バスはこの岩手県北バスの子会社です。

106急行・特急バスについては先の宮古盛岡横断道路全通により大幅な時短を達成。鉄道経由よりも30分早くなり、盛岡ー宮古間の勝負は完全に決しました。一部の旧道経由の急行便を残す事でわずかに残った区間需要も横取りして囲い込みを図っています。

ミヤコーバス(宮城交通)

宮城県の仙台市近郊を担当する宮城交通の子会社で、宮城県全域と一部岩手県・山形県区間も担当しているのがこのミヤコーバスです。主に気仙沼線と並行してバスを走らせていますが当の気仙沼線が事実上のバス転換化によりもはや勝負にすらなりません。なお山形方面でガチンコしている仙山線とは非常にいい勝負をしていますがやはりギリギリこちらに分があります。やはりこの会社も都市間バスアーバン号に参画しています。

wikiより転載。ミヤコーバスの高速バスイメージ。

気仙沼線が全線鉄道時代は快速南三陸号と戦っていましたが三陸道が北に延びるにつれてじわじわとこちらに客が移るようになり、震災の影響で南三陸号亡き今は岩手県交通と共に仙台方面と南三陸を結ぶ唯一の高速交通機関となっています。またこの会社もBRT輸送を委託されており、気仙沼から上鹿折方面の大船渡線宮城県区間を代替しています。

JR東日本と真っ向から勝負を挑みつつも肝心な部分では共存している三陸のバス会社達。三陸方面にお出かけの際は是非これらの会社をご利用ください。JRより断然早いので

追記5/10:バス会社の記述の追加