品川から横浜を経て三浦半島方面に至る京浜急行電鉄。その京急の切符を買うときに、券売機に「金谷港」という表記を見たことはありませんか?そのボタンを押して発行される切符は、今の時代では少数となってしまった鉄道・バス・フェリーが全てセットになった3社連絡乗車船券なのです。ちなみに金谷港は千葉県の浜金谷港の事です。

今時珍しいバス・航路もセットの連絡切符

普通、連絡切符というのは自社線と任意の駅で接続する他社鉄全て道路線に設定されているものです。ですが中には鉄道以外の交通機関とも連絡する切符が売られているときもあります。昔はわりかしどこにもあったそうなのですが、今ではICカードの普及や類似のお得な切符設定などもあって殆ど姿を消してしまいました。ですが全滅はしていません。その中の一つがこの京急三社連絡乗車船券です。航路との連絡乗車券はいくつか類似例もあるのですが、バスも行程に含まれている例はここ以外には九州の西鉄島原連絡乗車券くらいでしょうか。

この切符は発駅から京急久里浜までの運賃と、京急久里浜から久里浜港(東京湾フェリー停留所)までの京急バスの運賃、そして久里浜港から金谷港までの東京湾フェリー片道乗船券がセットになっています。そこそこ長距離なので有効期間は2日間となっていますが、京急久里浜・久里浜港以外の駅で途中下車はできませんので気を付けましょう。

都内でも泉岳寺駅以外なら買える

こういう切符はICカードの普及や東京湾フェリー往復切符等のお得な切符の利用に押されて販売が減少し、取り扱い駅が少なくなっていそうなものですが、そんなことはありません。筆者が調べたところ、都内では泉岳寺以外の全ての京急線の駅でこの切符が販売されています。ですがこの切符はどうやら販売時間に制限があるらしいので購入の際は時間に気を付けましょう。都内の駅は大体17時半付近の時刻ががタイムリミットです。

金谷港なら全区間買える

なお、この切符の終着地である千葉の浜金谷港では2021年現在でも京急久里浜からの連絡乗車船券を販売しています。品川、泉岳寺方面はおろか三崎口方面や浦賀方面、逗子線や空港線、さらには大師線方面にも切符を買うことが出来るのでもし気になったら購入してみるのもよいでしょう。ですが京急線方面から金谷港まで往復で利用する場合はどう考えても「東京湾フェリー往復切符」が安いのでそちらを使いましょう。(了)