去年夏の九州豪雨で被災したくま川鉄道

熊本県の人吉温泉(人吉駅)~湯前間を結んでいるくま川鉄道は、去年の7月に発生した九州豪雨で人吉駅で接続する肥薩線ともども甚大な被害を受け、一年の間にわたって復旧のめどが立っていませんでした。

ですが、鉄道ファンの手厚い支援や関係各所との協力の結果、二週間ほど前に肥後西村から湯前までの区間の復旧を予定していると発表しました。そして、本日10月29日に本格的な復旧の見通しが立ち、その詳細な日程が発表された次第です。

被災した5両の内、厚意と執念で3両も復活

くま川鉄道はJR肥薩線との接続駅、人吉温泉(人吉駅)に車両基地を構えているのですが、九州豪雨の影響でによる球磨川の氾濫は容赦なく人吉駅構内にも押し寄せました。2017年に導入したばかりのまだまだ新型の車両が無残にも氾濫の犠牲となり、まさしく八方ふさがりの状況に陥ってしまいます。

そこへ、はるばる鳥取の若桜鉄道からやってきた一人の技術者が、被災車両の応急処置をすると申し出ました。そして5日間の車両整備の結果、電子機器が奇跡的に水没していなかった車両のエンジンを動かすことに成功した、という話はおそらく当時かなり話題になったので知っている人も多いでしょうが、それから一年と3か月後、地元のニュース番組などで、浸水した全5両の内当該区間を三両で運行するとの報道がありました。あれからいつの間にか執念で他2両も修理していたのです。個人的にはこの部分が一番の注目点だと思います。

なお人吉温泉~肥後西村間は未だ復旧のめどは立っておらず、代行バスの運行が引き続き行われます。(了)