
現役最後の急行型国鉄気動車
本日午後6時ごろ、千葉県の第三セクター鉄道、いすみ鉄道は自社が保有する国鉄型気動車の内、キハ28-2346を今年の11月中に定期運用から離脱させると公式サイトで発表しました。

同車両はかつてJR西日本の高山本線(富山ー猪谷)で使用されていたものを譲り受け、これまたJR西日本の大糸線(糸魚川ー南小谷)で使用されていたキハ52-125と共に、土休日を中心に運転される国鉄急行列車として運転されており、関東で唯一の国鉄急行気動車として、同エリアの鉄道ファンを中心に人気を博している車両です。

老朽化には勝てない・・・
今回の引退理由について、いすみ鉄道は主に全般検査や保守コストの費用や、交換部品の枯渇を主な理由としています。隣の小湊鉄道の苦労を見ればわかる通り、年々数を減らしていく国鉄型車両の部品を調達するのがいかに大変かは言うまでもありません。とりわけこのキハ28は最近頻繁に不具合を起こしており、小手先だけの修復ではもう耐えられない状態に陥っていると思われます。かといって全般検査をかけるほど、いすみ鉄道に資金力がある訳でもないので、やむなくこの決断に至ったのでしょう。

なお、定期運用離脱後も来年2月ごろまでは不定期で臨時列車として運行するとし、完全引退後の処遇は追って検討するとのことです。