いつも当会の記事を読んでくれている皆様、あけましておめでとうございます。2023年も、我々「東洋大学鉄道研究会」をよろしくお願いします。

当会における本年最初の記事は、まもなく引退を迎えるJR北海道のジョイフルトレイン「ノースレインボーエクスプレス」に乗ってきました。なお、内容は記事全体が長くなりすぎないように主要駅を中心にダイジェストでお届けする形となっています。予めご了承ください。

・「臨時特急ニセコ号」乗車レポート

イランカラプテ!本日は2022年9月15日木曜日。朝の札幌駅に来ています。

今回はキハ183系5200番台「ノースレインボーエクスプレス」を使用した「臨時特急ニセコ号」に乗車します。

 

札幌を午前7時56分に出発してから約15分後の午前8時10分、最初の停車駅である手稲に到着しました。途中の桑園や琴似では駅の端に多くの鉄道ファンの姿が見え、通過するたびに警笛を鳴らして通過していました。

 

次の小樽へ向かう途中、車窓右側には朝の爽やかな石狩湾が見えました。

乗車日の1週間ほど前までは当日の天気予報が曇りだったり雨だったり、あまり望ましくない天気で不安だったのですが、当日は晴れて本当に良かったです!

 

8時40分、小樽に到着。ここでは4分間停車しました。

 

9時7分、余市に到着。ここでは余市町の名物「アップルパイ」と、かつてウイスキーの蒸留所があったことから、ニッカウイスキー「ハイボール 香る夜」とリンゴのラムネがアップルパイとセットで販売されていました。

 

扉が開くと、私を含め乗客ほぼ全員が4号車近くの販売所へ猛ダーーーッシュ!!!アップルパイとニッカウイスキー・リンゴラムネのセット等を購入していました。もちろんアップルパイ、りんごラムネ、ニッカウイスキーは単品でも販売されていました。

 

停車中、余市町のゆるキャラ「ソーラン武士‼」くんの撮影会も行われました。

 

余市出発後、列車は山あいの峠道を通り、途中このような田園風景を眺めながら、次の倶知安へ向けてゆっくりと走ります。

 

10時1分、列車は倶知安に到着しました。反対側のホームは新しく完成する予定の新ホームです。

 

倶知安を発着する前後で、車窓左側に「羊蹄山」を望むことができました。富士山に似ていることから「蝦夷富士」と呼ばれていたという車掌さんのアナウンスは大変興味深かったですし、山線ならではの独特な地形を景色と共に学ぶことのできるとてもいい機会になりました。

 

倶知安~ニセコ間では、ニセコリゾート観光協会の皆さんが地元の名産品を「車内販売」の形で販売していました。1両ごとにスタッフさんが分かれて販売するという、短区間であるがゆえの斬新かつ効率的な販売方法でした。

 

パウンドケーキ、メロンゼリーなど様々な商品が並ぶ中で私が購入した商品は、こちらの「高橋牧場 飲むヨーグルト」です。私以外にも購入されている方が沢山いて売り切れるのではないかと心配になりましたが、何とか購入できました。

 

余市で購入したアップルパイと一緒にいただきました!!アップルパイとの相性バツグンです!!

 

10時18分、ニセコに到着しました。ここでは到着してすぐの発車でした。奥に小さく映っていますが、地元の幼稚園生たちでしょうか、児童たちがこちらへ手を振っていて可愛らしい姿に癒されました。

 

ラウンジスペースが少し空いたので、長万部で海線(千歳線/室蘭本線)と合流するところまで、聳える山々とのどかな平原を撮影できました。

 

11時27分、列車は長万部に到着しました!

長万部では地元の名物駅弁「かにめし」の予約販売をしていました。私自身も、乗車日の2日前に事前予約したので、なんとかゲットできました。

 

反対側のホームには、キハ40の姿が停車していました。HK100形DECMOの登場により、段々活躍の場を奪われてしまっているキハ40ですが、まだまだ元気な姿を見られてよかったです。

 

長万部町のゆるキャラ「まんべくん」の撮影会です!

 

しばらくノースレインボーエクスプレスとまんべくんを撮影していると、函館方からやってきた海線経由の特急「北斗」がやってきました。幸運なことに、撮影当時運用が減ってきていた振り子式気動車のキハ281系を撮影することができました。

 

16分間の停車後、11時43分に長万部を出発しました。まんべくんが手を振って見送ってくれました。

 

長万部を出発してしばらくすると、車窓左側に内浦湾を見ることができました。晴れていたので、このように水平線をはっきりと見ることができました。雄大な海の風景を眺めていると、無意識に心が洗練されていきますね。

 

途中の長万部~森間では、駒ケ岳が穏やかな表情を見せてくれました。

 

大沼公園駅の前に広がる大沼国定公園を通過しています。大沼と小沼の境目に架かる橋「月見橋」を渡っています。写真は大沼です。反対側が小沼で、小沼は有名な鉄道写真の撮影スポットになっています。

 

途中の森に12時30分に到着した後、北海道新幹線との乗換駅「新函館北斗」に13時7分に到着しました。ここでは新幹線に乗り換えるために降車する人もいて車内が少し空きました。次の五稜郭、そして終点の函館はもうすぐです。

 

13時24分、終点の函館に到着しました。

当駅でも沢山の乗客がノースレインボーエクスプレスを撮影していました。この後13時52分に、列車は再び「特急ニセコ」として山線を経由し札幌へ戻りました。

・結び:いよいよ今年春の引退を間近に控えた「ノースレインボーエクスプレス」

 さて、今回の記事はいかがだったでしょうか。今回の記事は山線を走行した時に見られる景色を中心に紹介しましたが、少しでもノースレインボーエクスプレスと山線の旅を楽しんでいただけたら幸いです。

 ついに今年の春の引退を間近に控えたキハ183系5200番台「ノースレインボーエクスプレス」ですが、基本的に全車がハイデッカー構造である他、中間3号車のダブルデッカーは1階がラウンジスペースになっているという、まるで90年代初期のバブル期を彷彿とさせるようなデラックスな列車を走らせることがもうないのだと考えると、一つの時代が終わりを迎えるような気がします。

 時代が変化すると共に、鉄道に求められる要素も変化していきました。そしてこの列車のように「ジョイフルトレイン」という概念そのものも、需要と共に消え去っていくのだと考えるとどこか寂しいものがあります。しかし、間違いなくこの「ノースレインボーエクスプレス」のような大胆でデラックスな列車は鉄道の歴史の1ページに確実にその功績を残したと言っても過言ではないと私は考えます。現在もJR東日本で活躍する「乗って楽しい列車シリーズ」などの観光列車は間違いなく彼らの功績あって生まれた「新時代のジョイフルトレイン」と銘打つこともできるだろうと私は重ねて考えています。

 今回の記事も、最後まで読んでいただきありがとうございました。

(著:大門 希平)