阪神電車の普通用車両は、他の鉄道会社とは違います。
種別ごとに車両を使い分けていること自体珍しいですが、阪神電車の普通は加速と減速が異常なのです。
まずは阪神電車の普通用車両についてご紹介します。
5001形

5001形は、1977年デビュー。
実に約45年間活躍を続けています。
しかし阪神電車から既に全編成を5700系に置き換えられるという発表がなされています。
現在では本線・神戸高速線でのみの運用ですが、かつては西大阪線(今の阪神なんば線)や山陽電鉄線への乗り入れ(東須磨まで)も行われていました。
クリーム色とウルトラマリンブルーのこの塗装は「青胴車」として昔から親しまれています。「赤胴車」と呼ばれたクリーム色とバーミリオンの塗装の車両も走っていましたが、赤胴車については2020年6月に全て引退し、阪神電車から姿を消しました。
5500系・5550系
5500系は、1995年に発生した阪神淡路大震災の際に廃車された車両を補うために、当初の計画を前倒しして製造された車両です。
阪神電車では初めてVVVFインバータが採用された形式でもあります。
5500系の活躍範囲は広く、本線・神戸高速線の他に2020年6月から赤胴車に代わって武庫川線でも運用されています。
武庫川線を走る5500系は特別仕様となっており、タイガース号・甲子園号・TORACO号・トラッキー号の2両×4編成が活躍しています。本線を走っていた4両×2編成を改造したものです。
5500系は現在リニューアル工事が進められており、塗装の変更のほか、5700系と同等の設備に更新が行われています。



見た目はあまりリニューアル前の5500系と変わりませんが、5550系という車両も走っています。
5550系は2010年に1編成のみ製造されました。車両は阪急グループのアルナ車両で製造され、塗装などは阪神グループの阪神車両メンテナンスにて行われました。

5700系
5700系は、別名「ジェットシルバー」と呼ばれています。
阪神の中で一番新しい形式であり、2015年に運行を開始し、2016年には鉄道友の会よりブルーリボン賞を受賞しています。
外観はどことなく1000系にそっくりです。
編成数は増加しており今後も増加を続け5001形を置き換える計画となっています。

以上が阪神の普通専用車両でした。
前述した通り、阪神の普通車両は加速と減速が半端じゃありません。
加速度は驚異の4.5km/h/s、減速度も5.0km/h/s(5001形)となっています。日本の鉄道では最高水準の数値です。
恐ろしい加速度を、ぜひ皆さん体感してみてはいかがでしょうか。
YouTubeでも数多くの人たちがレビューしているジェットカー関連の動画が視聴できますのでそちらも是非ご覧になってみてください。