以前、【悲報】西濃鉄道、大ピンチに陥っていたという記事を書きましたがその後の進展がありました。
なんと2021年3月31日を以って事業終了した秋田臨海鉄道のDE10-1251号機が西濃鉄道に譲渡される事が決まったのです。(詳細は下記リンクより)
https://www.akirin.jp/topics/news/de10形ディーゼル機関車1251号機の譲渡について/
この記事では今回譲渡されるDE10-1251号機の経歴や今後の予想について執筆したいと思います。
DE10-1251の経歴・性能
今回譲渡が決まった秋田臨海鉄道DE10-1251は一体どのような性能・経歴なのか。
この機関車、実は元JR北海道のDE15-2526なのです。昭和56年に釧路機関区に配置され、ラッセル車として活躍しました。JRに移管後も釧路車両区に所属し、平成13年には根室本線にて24系「夢空間」編成を牽引したこともあります。
平成28年に秋田臨海鉄道へ譲渡するために、JR貨物苗穂車両所にてDE10化改造され、ラッセルヘッドのタブレットキャッチャーの撤去等をし、同年12月に秋田臨海鉄道DE10−1251号機としてデビューしました。
そして2021年3月をもって秋田臨海鉄道の貨物輸送は終了。譲渡先を探す中、今回1251号機は西濃鉄道への譲渡が決まりました。その他の機関車は、仙台臨海鉄道へ2両売却が決まっています。
ちなみに1251号機は秋田臨海鉄道の営業最終列車を担当しました。
自重は65t、最高速度は低速段で45km/h、高速段で85km/hとなっています。
今後の展開予想
今後の展開予想ですが、機関車は現在唯一運行しているDD403号機との2両体制となります。が、最近ではDD403号機に故障が頻発している事もあるので全列車DE10で運行される日もあるのではないかと思います。
また最速85キロですが、走行する西濃鉄道市橋線の線形を考えると最高速度は低速段の45km/hまでで抑えられるのではないでしょうか。
また、以前も述べましたがJR貨物のDE10全般検査は終了しているので検査時期が近づいたらどうなるのかはわかりません。
個人的に気なるのは「車番は変更されるのか」という点。休車状態ながら西濃鉄道に在籍しているDE10-501は元々は148号機でしたが、国鉄から西濃鉄道へ払い下げされるときに148号機から改番されています。移籍にあたって改番されるのか見どころです。
まとめ
北の大地で活躍し、秋田から今度は岐阜の地へ第3の人生を歩む事になります。
”元“ラッセル車であり国鉄型機関車が西濃鉄道のピンチを救う事になることを期待しています。
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