今日の午後四時ごろ、JR東日本が来春までに新幹線の指定席料金を値上げすると発表しました。といっても、最も混雑する「繁忙期(はんぼうき)」と呼ばれる時期に限って行われます。

特急・新幹線の指定席は時期によって値段が若干変わる

東日本を含むJR各社の特急や新幹線の指定席料金は実は時期によって若干上下します。通常期、繁忙期、閑散期(かんさんき)と三つの時期で値段がそれぞれ設定されており、今回値上げ対象となる繁忙期料金は通常期よりも200円高く、お盆や年末年始など利用が多い時期に設定されています。逆に主だった旅行シーズンもない月をメインに設定され、通常期より200円安くなる料金が閑散期料金です。

来春からこの料金幅を拡大する方向でJR各社とも調整を行っています。また、閑散期料金についても今までの基準からさらに値下げし、全体の収入は変えない方向で料金制度を再設計します。

値上げによって利用客の分散を図る

今回の値上げの目的は収入増もそうですが一番は混雑緩和にあります。利用が多い繁忙期に値上げすればその分混雑が緩和し、その分車両などの設備の増強を最小限に抑えることが出来る為、コストカットにつなげることが出来ます。

そしてJR東日本はただ値上げするだけではなく、繁忙期のピーク前後に利用すると少し安くなる料金制度を検討しているとも付け加えました。これはとても期待できそうなコメントですが、筆者は今までの東日本の動きから察するにJREポイントの付与率アップ等で済ませるのではないかと考えています。(了)

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