奈良県ほど鉄道路線の密度が偏った都道府県はあるでしょうか?上半分に集中してて下半分は和歌山線と近鉄吉野線を除きほぼありません!関西で一番攻略が簡単な都道府県です。…和歌山攻略三重攻略の時に攻略した路線は経路に使用しない限り今回は扱いません。なお今回は大阪府完結の一部路線も攻略します。

情報整理

推奨出発駅

  • 新大阪駅
  • 京都駅

県外発着路線

  • JR…関西本線、和歌山線
  • 私鉄…近鉄大阪線、近鉄京都線、近鉄奈良線、近鉄けいはんな線、近鉄南大阪線

県内完結路線

  • JR…桜井線
  • 私鉄…近鉄生駒線、近鉄田原本線、近鉄橿原線、近鉄天理線、近鉄御所線、近鉄吉野線、近鉄生駒ケーブル

日帰り不可能エリア

無し(全エリア日帰り可能)

必要日数(泊数)

日帰りの場合おおよそ2日、宿泊の場合は1泊2日

※三重、和歌山攻略の時に乗車済みの路線は今回の経路で使う場合を除き省略する。

攻略の流れ

近鉄王国再び!近鉄使わざるは奈良県民にあらず!

三重県に続いて近鉄王国の奈良県は、JR線が僅か三つしかありません。しかもそのうちの一つはすでに攻略済みです。ですのでほぼほぼ近鉄しか乗らないと言っても過言ではないでしょう。そして路線密度も上と下で極端なのでよっぽどヘマをしなければ攻略にそこまで時間はかかりません。

一日目・日本最長・最古のケーブルカー

一日目は新大阪からスタートです。おおさか東線に乗り換えて久宝寺に向かい、そこから関西本線に乗り換えるのですが、高田駅からの桜井線を回って奈良へ行くため、和歌山線の高田駅に直通する列車に乗ってください。高田駅で接続する桜井線奈良行きに乗り換えて一気に奈良まで通過しましょう。

昔はこんなボロがいっぱいいたけど…

奈良でいったん降りて徒歩で近鉄奈良駅へ向かいます。(ルート地図)近鉄奈良からは大阪方面に戻る形になりますが生駒駅へ向かってください。生駒駅から少し離れたところに生駒ケーブル鳥居前駅がありますので乗り換えましょう。生駒ケーブルは途中の宝山寺で必ず一度乗り換えを挟みます。接続は必ず取ってくれるので安心してください。なお生駒山上まで行くバスはありませんので大人しくケーブルカーで下りましょう。

なんだお前そのふざけた顔は

生駒駅に戻ってきたら今度は近鉄けいはんな線に乗って生駒から学研奈良登美ヶ丘駅までの区間をサクッと往復し、再び生駒からは近鉄生駒線に乗り換えて王寺に戻ります。王寺からはふたたびJR線に乗り換えて、残りの関西本線奈良県区間を快速で一気に通過しましょう。奈良からはいったん加茂まで関西線の未乗区間を潰します。加茂から引き返して木津から分岐する奈良に行かない奈良線に乗り換えて京都へ直行し、新幹線で東京へ帰ります。これにて一日目は終了です。

このように大阪メトロからも直通便が出ている。

二日目・奈良近鉄は複雑怪奇

二日目は京都駅からスタートです。近鉄京都線に乗り換えてまず平端駅に向かいましょう。急行に乗ったほうが早いかもしれません。平端からは天理線が出ていますのでサクッと往復しましょう。平端に戻ってきたら四駅先の田原本から田原本線に乗り換えます。

天理教総本山最寄り駅。しかし当の天理教はJRの方がお好きのようで…

橿原線田原本駅と田原本線西田原本駅は一応接続駅となっていますがいったん改札を出てからの接続となります。それは終点の新王寺駅でも同じです。同じ鉄道会社なのに別々の駅名でしかも改札外接続…そう聞くと両端盲腸線の一種では?と思いますが決してそういうわけではありません。田原本線がこういう形になったのは話せば長くなりますが新王寺まで往復したとしても話しきれなさそうなので割愛します。

吉野連絡、というヘッドマークを付ける列車は必ず吉野方面へ接続する。

往復し終わって田原本へ帰ってきました。とりあえず橿原線急行で残りの区間を乗り通しましょう。橿原神宮前で吉野線急行に乗り換えて吉野まで往復します。吉野から戻る際、橿原神宮前から5駅先の尺度駅まで乗りましょう。尺度からはわずか三駅の近鉄御所線が出ているので近鉄御所までサクッと乗ってしまいます。

わかりにくいけど左は青の協奏曲

近鉄御所から国道24号線を挟んでほど遠くないJR御所まで徒歩で向かったら(ルート地図)、先ほど吉野線で通過した吉野口駅まで和歌山線で戻ります。吉野口からは再び吉野線に乗り換えて残りの奈良県区間を一気に通過します。二上山駅を通過した時点で奈良県は完乗ですが、まだ帰るには早すぎるのでちょっとだけ寄り道しましょう。

ごしょ、じゃないぞごせ、だぞ。

まず道明寺駅で下車したらわずか二駅の近鉄道明寺線に乗り換えて、JR柏原駅まで向かいましょう。関西本線に乗り換えたら再び奈良県内に入り、王寺駅で近鉄生駒線に乗り換えますが一駅先の信貴山下ですぐ降ります。信貴山下からはバスに乗り換えて終点の信貴山門まで乗ってください。(時刻表)信貴山門からは別のバスに乗り換えて高安山まで乗り通します。(時刻表)高安山からは西信貴ケーブルカーが出ていますのでそれに乗って信貴山を下りましょう。

西信貴ケーブルから望む大阪

かつてこのルートは鉄道だけで通過できた時代がありました。信貴山下のバス発着場あたりから今の信貴山バスターミナルまでケーブルカーがあったのです。そしてなんと、バスターミナルから少し離れた信貴山門から西信貴ケーブル高安山駅まで日本で唯一の山上鉄道が走っていました。今乗ってきたバスたちはそれぞれの代替バスです。そして信貴山門から高安山まで今まで走ってきた道路は、信貴山上鉄道の廃線跡ということになります。高安山停留所付近にその駅跡がありますのでケーブルカーの待ち時間を待つ間に見学するのも良いでしょう。

どうやら本当にあったらしい。

ケーブルカーで信貴山下に着いたら近鉄信貴線に乗り換えます。二駅で河内山本に着くでそこから大阪線で俊徳道まで向かいましょう。俊徳道からはおおさか東線に乗り換えて新大阪に戻り、新幹線で東京へ戻りましょう。これで二日目は終了です。

攻略に役立つお得な切符(goto関連は除く)

※18切符以外のフリー切符名をクリックするとリンク先に飛びます。

  1. KANSAI_THRU_PASS(3月31日までの土休日のみ)
  2. 関西1dayパス(ほぼ通年)
  3. 奈良満喫フリー切符(3月31日までの連続三日間、通年)
  4. 青春18きっぷ(春夏冬の期間限定)

1は全ての行程で役に立ちます。土休日限定ですが、信貴山下~信貴山門の奈良交通バス以外すべて有効範囲内になっています。連続二日で使用すれば確実に元は取れるのでお得に奈良県を攻略できます。なお近鉄特急に乗る際は別途特急券を購入しましょう。

2はJR関西エリア限定のフリー切符です。一日目のみ役に立ちます。付属の引き換えチケットで奈良・西ノ京・斑鳩チケットに交換することが出来ますがこのチケットは今回の攻略では全く役に立ちません。どうせ土休日に連続で攻略するならおとなしく1と併用しましょう。

3はJR東海のエクスプレス予約、もしくはスマートEXで京都、新大阪まで利用した乗客にのみ発売されるフリーパスです。2よりは役に立ちますが上記の全てのケーブルカーと近鉄の特急が走っていない線区には乗車できません。また、奈良交通にも乗れると書いてありますが上記の信貴山下からのバスには乗れませんので注意して下さい。なお特急に乗る際は別途特急券が必要です。

4は奈良公園の鹿も一枚は食ってそうなJR各社が販売している期間限定のフリー切符です。これだけはシカトしてほしくないのですが、この切符で特急・急行などの優等列車に乗ることはできません。特急・急行に乗る場合は別途乗車区間の運賃と特急・急行券を払いましょう。…とはいえ奈良県を走るJR特急なんてせいぜい「まほろば」くらいしかないのですが。

生駒ケーブル山上線はケーキと来たもんだ。まともな車両はないのか…

おことわり・連絡先

今回ご紹介した日帰り攻略法は、あくまでもミシンロボの経験に基づいたものとなっております。この方法を実践して何らかの被害を被った場合でも当記事及びミシンロボは一切責任を負いません。また、攻略目標路線の中には様々な事情で運休になる可能性もございますので、攻略に行く際は、各鉄道会社の公式サイトなどでの運行情報の確認をお願いいたします。

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左の車両がなんやかんやあって右の車両になった。

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※県名をクリックするとリンク先へ飛びます

関西地方

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