はじめに

315系についての情報が増えてきました。多くの予想が飛び交っていますが、ここでは主に静岡地区について浜松在住の筆者の考えを述べたいと思います。

315系について

まず、現時点(2021/12/28)で分かっている315系投入計画とそれに伴う他系列の動きを見ていきましょう。

  • 2026年までに352両(8連×23本、4連×42本)を新製…日本車輌からのお知らせから
  • 中央線中津川~名古屋間の車両を2023年中に315系統一…2021年11月のJRプレス
  • 2022年3月ダイヤ改正で中央線中津川~名古屋間は8両編成に統一…2021年12月のJRプレス
  • 名古屋・静岡都市圏を中心に、中央本線、東海道本線、関西本線等に順次投入…2020年1月のJRプレス
  • 211系、213系、311系は315系に取替…2021年11月のJRプレス
  • 315系投入による静岡支社への313系の転属がある…2021年4月のJR東海労静岡のニュース

これらを踏まえた筆者の考え

ここでは、315系投入後の静岡地区に対する考えを述べていく。

A,315系投入に対して

315系がロングシートであることに落胆した鉄道ファンが多く見られたが、静岡地区の利用者の筆者としてはむしろ安心した。トイレが全列車に付くことになるので、個人的には、315系の投入は大歓迎である。短距離利用が多い静岡地区において、重要なのは着席のハードルの低さ乗車・降車のしやすさである。クロスシートの車両だと、混雑時以外では相席をためらって2人掛けのシートに1人しか着席していないことが多い。先客が通路側に座っていた場合はもちろん、窓側に先客がいて通路側が空いていたとしても、先客が次の駅で降りるかもと思うと 短距離利用が多い静岡地区 では、「長くても20分程度なら立ったままでいいや」となる。 乗車・降車のしやすさ についても、クロスシートの場合ドア付近に乗客が滞留して乗降しづらい。これも着席率の低下を招く。その点ロングシートは理にかなっている。隣に座っている人がいても着席する気になるし、通路部分が広いのでドア付近への滞留もある程度マシになる。むしろロングシートの方が着席している人が多いのではないかと思う。315系がロングシートであることを批判するのは一部の鉄道オタクだけなのではないでろうか。

図のそれぞれの乗客数は同じ。短距離利用なら、混雑時はもちろん空いている時間もロングシートの方が快適である。

B,313系の転入に対して

転入してくる313系は、神領車両区に所属していた313系1000番台か、セントラルライナー用に製造された8000番台という説が濃厚だろう。大垣車両区に315系が多数投入された場合には0番台300番台 の転入があるかもしれない。いずれにしても、クロスシートであることは確実だろう。ロングシートに改造ということは流石にないと思う。転入してきたとしても、上記の理由から、できるだけ運用に入れてほしくない、入れるとしても長い編成にしてほしいというのが筆者の正直な感想である。

【2022年3月追記】静岡に転入してきたのは8000番台でした。大規模なクロスシート車の転入はなく、一安心。

まとめ

人によっていろいろな意見、考えがあると思うので、筆者の考えは参考程度に見ていただきたい。これから躍進していくであろう315系と、去っていく211系、213系、311系を、見守っていこうと思う。