JRの乗車券は好きな駅から好きな駅まで、好きな経路で購入することができます。
東京から大阪駅までならばほとんどの人が、東海道新幹線の経由で購入するでしょう。
しかし、北陸新幹線・サンダーバードを利用して、金沢経由の乗車券も購入できます。
もちろん経路が長くなる分、料金は上がります。
また、東京〜大阪よりも札幌〜博多の方が長いというのは、みなさんも感覚的にお分かりいただけるでしょう。
そしてこのような場合であっても、こんなグチャグチャしたルートで行くことができます。
その中で最も長い距離を選んだルートはどれなのでしょう。
それは北海道稚内駅から佐賀県肥前山口駅までの、こちらのルートです。
(提供:白衣鉄道/Lc_Railway https://twitter.com/Lab_coat313/status/1384107892169605123?s=19より)
これは最長片道切符と呼ばれ、鉄道ファンの中で憧れの旅行とされます。
しかし、近年ローカル線の廃止、整備新幹線開業に伴う並行在来線の経営分離により、その距離は短くなっています。
それでは、最長片道切符のルートが最も長かったのはいつなのでしょう。
それは、東北新幹線(大宮〜盛岡)が開業した1982年6月23日から、仁堀航路が廃止される1982年7月1日まで発券できた、枕崎から様似までのルートです。
わずか1週間ほどしか発券できなかったこのきっぷ。今回はそのルートを辿ってみることにしました。