北陸三県の最後を飾るのは福井県です。東京から向かうとすると金沢周りでも米原周りでもほぼ同じくらいの所要時間だそうです。もちろん全エリア日帰り可能ですのでサクサク進めましょう。なお今回は石川攻略から地続きで攻略する工程も含みます。終わってない人はそちらから先に攻略しましょう。

情報整理

推奨出発駅

  • 金沢駅
  • 福井駅
  • 京都駅

県内通過路線

  • JR…北陸本線、小浜線、湖西線

県内完結路線

  • JR…越美北線
  • 私鉄・第三セクター…福井鉄道・えちぜん鉄道

日帰り不可能エリア

無し(全エリア日帰り可能)

必要日数(泊数)

日帰りの場合おおよそ2日(0日目は含まず)、宿泊の場合は一泊二日

攻略の流れ

日帰りに王道はなし。地道に一つずつ乗り潰そう

福井県は福井市を中心とする北陸越前エリアと敦賀、小浜線を含む若狭エリアの二つに大きく分けることが出来ます。ですがそれぞれの路線は盲腸線を含めてそこそこ距離が長く、おまけに接続の悪さもあってあまり効率がよくありません。ここは一日で一気に攻略、と欲張らずに地道に乗りつぶしていくしかなさそうです。まず石川攻略から地続きとなる0日目から始めていきます。

0日目・韋駄天インターアーバン

石川攻略からの続きです。特急で福井駅まで下ってきたらそこから福井鉄道に乗り換えていったん田原町まで向かいましょう。田原町からは福井鉄道の急行に乗り換えて越前武生を目指します。この急行は日本ではかなり珍しいインターアーバンの優等列車です。さすがに100キロで飛ばすJRにはかないませんが、路面電車の規格で作られた車両が60キロ以上の速度を出して走る様は一度見ておいて損はありません。

路面電車の中では表定速度ぶっちぎり

韋駄天の走りを堪能して一時間足らずで越前武生駅に到着します。JR武生駅とは直接つながってはいないので注意してください。武生からいったん福井に戻って、そこから特急で敦賀まで下りましょう。米原から帰るか、湖西を回って京都経由で帰るかはそちらの判断に任せます。なお、敦賀~新疋田および北陸線、湖西線の滋賀との県境区間は滋賀県攻略のときに攻略したとみなします。滋賀攻略がまだの人は、そちらから先に始めましょう。これで0日目は終了です。

名鉄岐阜市内線の生き残り770系。同線廃止後は同胞が中部各地に散らばった

一日目・九頭竜川上り

東京から米原を経由しぴったし4時間くらいの福井駅からスタートです。まずは越前花堂から分岐する越美北線に乗りましょう。花堂から分岐してすぐ川が見えてきます。これが九頭竜線の名の由来となった九頭竜川…ではなく全く関係ない足羽川という川です。九頭竜川は越前大野を超えた先下唯野駅からようやく並行してきます。かつてこの線は九頭竜湖駅を超えて隣の岐阜県の越美南線(現長良川鉄道)北濃駅までつながる予定でした。その先行路線として昔は両駅を結ぶバスが走っていたのですが、今は自動車、もしくはタクシーでしか連絡できません。

盲腸線の終点にしては割としっかりしていて、ATMもある

それでも北濃へ抜けたい、という方は徒歩でも接続できますがほぼ丸一日かかりますのであくまでも自己責任でお願いします・・・なおタクシーで抜ける方は北濃よりも美濃白鳥駅へ抜けたほうが最短です。(タクシーを使ったルート地図)

もし繋がっていたらこいつが九頭竜湖まで顔を出していたのだろうか

幻の越美本線に思いをはせ終わったら九頭竜湖から引き返します。ですが福井までは戻らずに越前大野で下車してください。ここからえちぜん鉄道勝山駅へとバスが出ていますのでそれに乗りましょう。(時刻表)勝山から勝山永平寺線に乗って轟、永平寺口を経由して福井に戻ります。なお、進行方向右側に並行している川こそ九頭竜川です。福井に戻ったら今日はこのくらいにして東京へ戻りましょう。これで一日目は終了です。

もともと京福電鉄だったえちぜん鉄道。バス会社の名前はそのままだ

二日目・バラク小浜

どっかから怒られそうなタイトルの二日目は京都駅からスタートです。京都から特急舞鶴に乗って舞鶴線の東舞鶴まで向かいましょう。直通の特急がない場合は綾部で舞鶴線の列車に乗り換えてください。小浜線は東舞鶴から乗り換えます。京都府県区間はこの駅を含めわずか二駅ですがせっかくなので乗りつぶしておきましょう。青郷駅から福井県に入ります。小浜線は運用上小浜駅で乗り換えを挟むのですが、便によっては敦賀まで直通する場合もあります。ですがその際小浜駅で7分ほど停車するのでその間に自販機で飲み物でも買っておきましょう。

YES!WE!CAN!

東舞鶴から2時間ほどで敦賀にやってきました。特急に乗り換えて福井に向かい、乗り残していたえちぜん鉄道三国芦原線を乗りつぶしましょう。福井~三国港まで往復2時間もかかりません。なおえちぜん鉄道は福井鉄道と相互直通運転をしています。時間が合うようでしたら福井鉄道直通便に乗るのも良いでしょう。とにかく福井に帰ったらもう東京に帰るだけです。これで二日目は終了、福井県は完乗です。

飯田線から年上の後輩がやってきまして…

攻略に役立つお得なきっぷ

※18切符以外のフリー切符名をクリックするとリンク先に飛びます。

  1. 北陸観光フリーきっぷ(GW、お盆などの特定期間を除く通年の連続四日間)
  2. 北陸周遊乗車券(通年)
  3. 福井鉄道・えちぜん鉄道 共通1日フリーきっぷ
  4. 青春18きっぷ(春夏冬の特定の期間限定)

1は東海が発売する周遊きっぷです。すべての日程において役に立ちますが、行き帰りどちらかを北陸本線経由にすると片方は必ず高山本線経由、すなわち特急ひだ利用となります。要は一枚で特急と北陸新幹線に乗れて特定の北陸エリア内乗り放題の一筆切符です。名古屋から攻略に入る人はこの切符を使いましょう。

2は東日本がえきねっと、新幹線Eチケット利用者限定で発売しているフリー切符です。すべての行程で役に立ちます。直江津から金沢までの三セク、および北陸三県内の新幹線以外のJR線は全て有効エリア内に入っています。別途特急券購入で特急にも乗ることが出来るので、二日連続で北陸三県のJR線をスピード攻略したい人におすすめです。北陸新幹線から攻略に入るならこちらを使いましょう。

3は福井鉄道・えちぜん鉄道で利用できる土休日限定のフリー切符です。両鉄道を一気に攻略するときに役に立ちます。なお8月11日の花火大会の日だけは休日であっても使用できないので注意しましょう。

4は心の友JR各社が販売している期間限定のフリー切符です。全日程の攻略で在来線のみ使用する場合に役立ちます。また、心からのお願いになるのですが本券で特急・急行列車に乗ることはできません。別途乗車区間の運賃と特急・急行料金を払いましょう。

北陸の特急王国もあと3年くらいしかないから早めに乗っておこう

おことわり・連絡先

今回ご紹介した日帰り攻略法は、あくまでもミシンロボの経験に基づいたものとなっております。この方法を実践して何らかの被害を被った場合でも当記事及びミシンロボは一切責任を負いません。また、攻略目標路線の中には様々な事情で運休になる可能性もございますので、攻略に行く際は、各鉄道会社の公式サイトなどでの運行情報の確認をお願いいたします。

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※県名をクリックするとリンク先へ飛びます

北陸三県・新潟

上記以外の隣接県

京都まだかい?そろそろだしてもいいのよ?