南海高師浜線とは?

南海高師浜線は、羽衣駅と、高師浜駅を結ぶ全長約1.5キロ、所要時間3分のの非常に短い路線です。最高速度約45キロメートルで、高野線から来た2200系、通称角ズームと呼ばれるワンマン列車がピストン運転をしています。

2200系
レトロな雰囲気が漂う高師浜駅

なぜ、所要時間が5倍に?

所要時間約3分の路線の所要時間が、なぜ5倍にまでもなるのでしょうか?それは、南海が長年続けているプロジェクトに深い関連があります。

南海では、踏切数を少なくし、人身事故を減らすため、長年立体交差事業、いわゆる高架化に取り組んでいます。2016年には、和歌山方面に向かう下り線の高架化が完成し、2021年5月には、難波方面の上り線の高架化も完成します。一見、高師浜線に関係ないように見えますが、高師浜線のホームの構造に、所要時間が5倍になる秘密が隠されているのです。

高師浜線は、下りホーム側から発車している

まずは、こちらの写真をご覧下さい。

これは、高師浜線が発着している羽衣駅のホームです。この丸で示しているところが、今回高架化される下り線です。高師浜線の電車は、この奥へ発車していきます。また、朝に車両が送り込まれてくる際も、この下り線からポイントを渡って入線してきます。つまり、このままの構造だと、高架化したあとに、高師浜線に車両が送り込めなくなってしまうのです。つまり、南海線なのに孤立している、いわゆる盲腸線になります。このままではいけないため、今回高師浜線は、高架化されるという運びになりました。

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なぜ、所要時間5倍?

高師浜線は、工事の期間中(2021年5月から2024年春)、休止されることになりました。そのため、南海電鉄では、それに変わる代行バスを運行することになりましたが、そのバスの所要時間が、15分となるため所要時間が5倍になるわけです。毎日新聞によりますと、期間中代行バスの停留所が駅から離れたところに設置されるため、としています。

もう一つの懸念

もう一つの懸念としては、3年後には現在の2200系が走っているかということです。現在、2200系は製造後約50年が経過しようとしており、老朽化が進行しています。3年後には、製造後約53年ほどになるため、もしかすると、この高師浜線の休止は、2200系の高師浜線でのラストランになるかもしれません。

いずれにせよ、高師浜線が、現在の姿を保つのは5月までですので、みなさんも乗りに行ってみてはいかがでしょうか。

謝辞

今回、あいうえおさん(@aiueosanbot)に、写真の使用許可をいただきました。ありがとうございました。