[注意]このICカードは2021年9月30日をもってサービスを終了します。

日本国内には様々な交通系ICカードが存在します。

こちらは全国の鉄道やバス、コンビニなどで利用できるカードたち。

Suicaを始めとした10枚が全国相互利用可能です。

続いては、全国相互利用可能カードを使える一方で、独自カードは他エリアでの利用ができないものです。

例えば札幌市営地下鉄のSAPICA。SAPICAエリアではSuicaを利用できる一方、SuicaエリアでSAPICAを使うことはできません。

他地方から来る人が多い観光地や地方都市で多く見られます。

そして最も利用しにくいのが、そのカードエリアでしか使えないICカードになります。

当然、発行する人は生活利用者が大半です。このようなカードにはポイント制度が充実している印象があります。

そんな中でも、最も使いにくいカードをご紹介します。

やってきたのは福井駅です。

2018年9月15日、福井周辺のJR北陸本線でICOCAを利用できるようになりました。

しかし目的の交通系ICカードは福井県内で初めて、2011年3月から運用を開始しています。

そのカードの販売場所はウェルカムセンター(福井県観光案内所)または、まちづくり福井(株)です。

うさぎのキャラクターが可愛らしい、こちらは『ICOUSA(イコウサ)』。

これこそが日本一残念と言われるICカードになります。

また、ICカードのデポジットは多くが500円ですが、こちらに関しては300円。

最低チャージ額1000円と合わせ、1300円から購入可能です。

このICカードが残念な訳はたくさんあります。

福井駅の西口からは京福バスや福井鉄道バス等たくさんのバスが発着します。

しかしICOUSAを利用できるのは、唯一こちらのバス路線、すまいるバスだけです。

すまいるバスはコミュニティバスであり、東西南北それぞれを循環するルートを採る4路線になります。

更にICカードが利用可能と言っても、1乗車100円と非常に計算、支払いがしやすいためあまりメリットは大きくありません。

ICカードの出来た理由として、将来的に料金を10円から15円値上げするとき、利便性を確保するためとされています。

また、以前はICOUSAなら90円で乗車できたという情報もあるのですが、いつの間にかなくなってしまいました。

かつてICOUSAはバス以外でも登録された4店舗で利用できたそう。

しかし今では閉店されたという情報もあり、確実に使えるのはこちらのバスだけ。

実際購入する際には、本当にICカードを購入するのか何度も確認されました。

さらにかつての公式サイト『ふくいまちなかマルシェ』はプライバシーの保護期限が切れています。

ICOUSAの情報については現在、まちづくり福井HPにまとめられていました。

福井市を通る私鉄路線ではICカードの導入がされていません。

しかし福井鉄道と周辺のバス路線はICOCAの導入を検討中です。

2017年12月には2018年度から5年間の地域公共交通網形成計画案をまとめており、その中にICカードの導入について言及されていました。

2019年には福井鉄道で導入の実証実験が行われています。

ICカードの導入が遅れていた福井ですが新幹線開業も控えた今、まさにそれが進みだすところです。

ICOUSAを使うスマイルバスもICOCAへ統一化するのか、注目されます。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。