3月31日に横浜市最南の区、金沢区を走る94系統と並木の玄関口だった富岡バスターミナルが廃止になる。 今回私はこの二つを知って欲しいと思ったのでこのサイトに記したいと思う。  あとお詫びを一つだけ   このサイトは鉄道系のサイトなんですが今回の記事は初投稿のくせに殆どバスのことしか書いてません それでも良かったら見ていって下さい。

 第1章  94系統について

まず94系統はどういう系統なのかについて見ていきたいと思う。 94系統は横浜市営バス磯子営業所と京浜急行バス杉田営業所の共同によって富岡バスターミナル~金沢区総合庁舎前間6.5Kmを走る路線である。

富岡バスターミナルでの路線図


金沢区総合庁舎前での路線図

 

 

 

 

 

 

 

 

 この94系統には3つの特徴がある。

 一つ目京浜急行バス横浜市営バスで共同運行している事である。

これに関してはこの系統が追浜~磯子間で走っている4系統の補助の目的があり、この系統が開業した時4系統が京浜急行バス横浜市営バスによって共同運行されていた為94系統も共同運行になったと思われる。また当時金沢区では区役所に行くバスが無かった為、区役所へのアクセスルートを作りたい京浜急行バス横浜市営バスの利害関係が一致した為に共同運行になったのである。

 二つ目金沢文庫~金沢総合庁舎前間において富岡バスターミナル行と金沢総合庁舎前行で通るルートが異なる事である。

左の図は94系統の金沢文庫周辺の路線図である。

この図のように寺前と町屋は富岡バスターミナル行のみ停車する。また路線図では君ケ崎は同じ所にあるようになっているが、実際は金沢総合庁舎前行は国道16号線沿いに止まるが富岡バスターミナル行は4系統などが止まる市道に止まる。

なぜこういうルートになったのかと言うと終点の金沢総合庁舎前ではUターン出来ないからである。

そのため実際の94系統の運行形態は富岡バスターミナル⇔金沢総合庁舎前ではなく富岡バスターミナル→金沢総合庁舎前→寺前→富岡バスターミナルという循環系統である。

三つ目運賃形態が横浜市営バスの他の系統と異なっている事である。

 横浜市営バスでは基本大人220円小人110円の均一運賃制になっているがこの94系統は整理券方式の対キロ運賃制になっている。なぜこうなったのかと言うと94系統の走行区間の比率が京浜急行バス区間の方が横浜市営バス区間より大きいため運賃は京浜急行バスに合わせた結果運賃形態が異なりました。

(なお94系統開業時共同運行していた4系統と107系統も同じだった模様)

 94系統の歴史について

 第1章の最後に94系統の歴史を記したいと思う。

1980年4月5日 94系統富岡バスターミナル~金沢総合庁舎前間運行開始

1989年7月 シーサイドライン開業に伴う路線整理が行われるが区役所アクセスのため整理対象外になる

1991年 横浜市営バス金沢派出所が廃止になる

2006年8月31日 横浜市が94系統が大赤字のため94系統の運営から離脱する意向を発表する

2007年 横浜市営バスの路線整理により94系統が市営バスの他の路線から孤立する

2009年 294系統の一部が富岡バスターミナル発着になったことで二年ぶりに市営バスの他の路線と接続する

2021年3月31日 富岡バスターミナルが横浜市港湾局に返還に伴い廃止となる

 

 第2章 富岡バスターミナルについて

 富岡バスターミナルはシーサイドライン開業前は並木の玄関口として機能していたが、今は2路線合わせて一日に12本にしか来なくなってしまった。

 そのため地元民でも存在を知らない人が結構いる。今回はこんな富岡バスターミナルについて紹介したいと思う。

 富岡バスターミナルはどこにあるのか

                 

左の地図は富岡バスターミナル周辺の地図である。

見ての通り京急富岡駅から離れている。なぜこういう風になったのかと言うと単純に場所が無かったのである。

結構離れていたのに関わらず当時乗客が結構いたという話を聞く限り並木地区への需要があったということである。

(じゃあなぜ需要あるのにシーサイドラインは赤字なのかというと運賃がぼったくりだからみんな自転車で富岡駅まで行ってそこからけーきゅーに乗るからだよ

 富岡バスターミナルの始まり

 富岡バスターミナルは1965年当時横浜市がすすめていた「横浜市六大事業」の一つ「金沢地先埋立事業」の一環として金沢区北部のバス拠点として1978年8月に開設とともに現在横浜交通開発の61系統に鳥浜町~富岡バスターミナル間を加えた61系統①が乗り入れ、1980年4月5日に94系統が乗り入れるようになりました。これが富岡バスターミナルの始まりです。

 富岡バスターミナル栄光の時

 1982年二度の運行整理(いい方)で後に122系統になる61系統②と61系統③が運行開始に伴い乗り入れ開始しました。あと各系統の詳しい運行区間は補足の所に書いとくので補足も見てください(懇願)

 1985年121系統、122系統、123系統が運行開始に伴い富岡バスターミナルに乗り入れたことで富岡バスターミナルは4系統7路線発着するターミナルとなりました。この最盛期は長く続きませんでした。

 富岡バスターミナル没落から廃止へ

 1985年に最盛期を迎えた富岡バスターミナルは長く続きませんでした。

 1989年7月5日にシーサイドラインが開業が金沢区内の市営バス大規模廃止の始まりでした。まず開業に伴う廃止で121系統、122系統(61系統②)、123系統が廃止となりましたが、123系統の一部を61系統④(現在の294系統)として運行していく事になりました。

その後1991年に市営バス最後の派出所金沢派出所が廃止。2003年にリネツ金沢がオープンに伴い61系統⑤が乗り入れとしばらく安定していたが2002年に横浜市長に就任した中田宏が横浜市の財政再建を目指し市営バスの見直しをする事を発表、この時94系統は京急バスに移譲することになったが今に至るまで移譲されることは無かった。

そして2007年4月1日市営バス最大規模の路線整理が行われ61系統は全て廃止となったが61系統④に関しては暫定処置で294系統となったが富岡バスターミナル発着は消滅しました。この時富岡バスターミナルを通るのは94系統だけになりました。

その後2009年4月1日に多少減便しつつ294系統が一般路線になり富岡バスターミナル発着が誕生しそして2021年3月31日に94系統とともに廃止となる。

 ありがとう富岡バスターミナル さよなら94系統

 この廃止の件については並木地区と富岡の住人(特に高齢者)は大慌てしている。また富岡バスターミナルの話をしてくれる辺りこの富岡バスターミナルに思い入れがあるということだ。

 是非金沢区に来てくれた時には富岡バスターミナルの存在を思い出してほしい。

 

  補足

 実は富岡バスターミナルのほかに慶珊寺前も廃止になるという

 61系統①のルートは磯子駅〜新杉田駅〜鳥浜町〜富岡バスターミナル

 61系統③富岡バスターミナル〜金沢卸団地〜金沢工業団地

 121系統新杉田駅〜食品団地〜幸浦一丁目〜金沢卸団地〜産業振興センター〜ヘリポート〜金沢工業団地と富岡バスターミナル〜並木中央〜金沢卸団地〜産業振興センター〜ヘリポート〜金沢工業団地の2通り

 122系統金沢工業団地〜富岡バスターミナル間は121と同じで富岡バスターミナル〜サブセンター〜食品団地〜新杉田駅前

 123系統新杉田駅〜食品団地〜サブセンター〜富岡バスターミナル〜なぎさ団地〜マリンハイツ前〜食品団地〜新杉田駅前

 61系統④新杉田駅〜木材港入口〜サブセンター〜(富岡バスターミナル〜)なぎさ団地〜木材港入口〜新杉田駅

 61系統⑤新杉田駅〜食品団地〜サブセンター〜富岡バスターミナル〜なぎさ団地〜リネツ金沢

 

 以上でこの記事は終わりです。 拙い文章でしたが見て頂きありがとうございました。

 もし質問や意見がありましたらTwitterのDMへよろしくお願いします。

あと宣伝ありがとうございます

追記 続編として294ものがたりを書く予定です公開されたら見てね

あとタグに京浜急行電鉄とあるけどグループ会社の京浜急行バスあるから大丈夫だよね