京成電鉄の現状

2020年度は新型コロナウイルスによる外出自粛とテレワークの普及によって、鉄道や航空など、旅客運輸業界は大打撃となりました。

京成電鉄も321億円の経常損失となっています。

更に、京成は国際メインである成田空港へのアクセスが主な収入源の1つでありますが、今後ワクチンが普及し、国内の需要が戻ってきても、国際需要はまだ戻らないことが予想されます。

そのため、京成は今後もまだまだ厳しい状態が続くと考えます。

そのため、縮小改正となることが予想されます。

1.佐倉~成田の減便

成田へは、成田山へのアクセスを狙って、2019年から快速特急が運行開始しました。それに伴い、これまで佐倉止まりだった快速が成田空港行きになり、佐倉~成田には日中毎時4.5本が走るようになりました。

しかし、それから半年も経たずに新型コロナウイルスが蔓延、空港利用者が激減し、快速特急が成田始発である意義が失われました。

なので、2019年改正以前に戻り、快速は全て佐倉折り返し、日中の快速特急はなくなり成田空港行きの特急が毎時3本走ると予想します。

2.金町線減便

金町線は京成の原点である路線だが、その実態はコロナ前から赤字。

2013年度の営業係数は約153となっています。

2010年に直通運転を取り止めた際に毎時3本から毎時4本に増発しています。

しかし、利用者は2008年から2013年で微減となっています。

そのため、毎時3本に戻し、現在日中2本が往復しているところを1本が往復するようになると予想します。

3.ライナー増発

昨今は密を避けるため、通勤ライナーの利用が増えており、東武や京急では増発や増結を行っています。また、筆者がイブニングライナーに乗車したところ、上野の時点で隣の席が埋まったため、上野で発券される半分以上の席が埋まったと思われます。そして、スカイライナーの減便により車両は余っている状態です。そのため、京成でも増発を行うと予想します。

モーニングライナーは、7時30分頃に上野に着く便と、8時50分頃に上野に着く便が増発されると予想します。

イブニングライナーは、5時に終業時間となる人が利用しやすい上野17時20分発が増発されると予想します。この時間はもともとスカイライナーが走っていましたが、減便しているため、そこを走らせることができます。

北総線を走る臨時ライナーは、北総ライナーと名前を変え、常設化、速達化、停車駅追加を行うと予想します。

現在は臨時列車のため前の列車を追い越さずに、印旛日本医大~上野を56分かけて走っていますが、新鎌ヶ谷と千住大橋で前を走る普通列車を追い越し、44分で結ぶようになると予想します。

そして、新鎌ヶ谷を停車駅に追加し、鎌ヶ谷市からの利用に加え、普通列車と接続し、千葉ニュータウンの範囲内である小室や、白井市からの利用もできるようになると予想します。