JR西日本は2020年2月19日、国鉄時代から使用している201系を置き換えることを発表し、225系100番台投入による奈良への221系玉突き転属劇を進めてきた。駅のポスター等でも221系の投入は告知されており、9/30より前もって数編成が新天地である大和路線での運転を開始し、201系の運用を一部置き替えた。置き替えられた201系はすでに向日町などへの疎開が確認されている。

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新たに転属してきた221系は6連に組み替えられたもので、奈良支所221系6両編成の記号であるNC編成に編入されている(以下転属してきたNC編成を『新NC』、従来から配置されているNC編成は『NC』と呼ぶ)。新NCが従来のNCと異なる点は、転落防止幌の有無だ。転落防止幌というのは先頭車が連結した際の隙間に人が入り込んで線路に落下するのを防ぐ板状のものであるが、NCは運用が奈良線や大和路線のラッシュ時普通が主な運用で、連結することがないことから幌が設置されていなかった。また、奈良支所では8連のNB編成も連結がないことから幌が設置されていない。

画像はNB編成

ところが、今回転属してきた新NCは連結することがないにも関わらず幌を有している。これはどういうことであろうか。

新NCはJR京都線などを走っていた時から6連を組成していたわけではなく、もともとは4連などで連結をして運用につくことが多かったのだ。その時の名残でわざわざ外す理由もないことから、現在も幌を装着して走っている。

最終的には201系の完全置き換えが目的なので、新NC・NCには中間車に201系の後継として女性専用車も新たに設定される。対象範囲も201系と同様であり、対象外の区間では女性専用ステッカーが貼ってあっても女性専用車としては扱わない。201系の場合は走行線区のうち『 対象外の区間では女性専用ステッカーが貼ってあっても女性専用車としては扱わない。 』という区間が桜井線と大和路線奈良ー加茂だけだったが、NCの運用範囲で女性専用扱いを行わない区間としては奈良線の全区間が入ってくるので、改正直後は混乱が見られるかもしれない。