古急茶屋町線の概要は①概要編から。https://beta.ajr-news.com/?p=9475
運用される車両
現在茶屋町線で運用されているのは、本線からの中古の古急600形である。
古急600形は1990年に古急本線の輸送改善のため導入された、20メートル級一般車両。この頃、ドーナツ化現象により輸送力が逼迫しており、高加速・高減速をを持つ各駅停車向け車両が必要だったため、6M2Tの強力組成となっている。以下、登場時の主要諸元を示す。
編成 | 8両 |
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軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流1,500 V(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 110 km/h |
設計最高速度 | 120 km/h |
起動加速度 | 3.6 km/h/s |
減速度(常用) | 4.0km/h/s |
減速度(非常) | 4.5 km/h/s |
編成定員 | 1,240人 |
編成重量 | 240.2t |
車体長 | 20,050mm |
全幅 | 2,800mm |
車体 | ステンレス鋼 |
主電動機 | かご型三相誘導電動機(定格140kw) |
歯車比 | 6.07 |
制御方式 | GTO素子VVVFインバーター制御 |
制動装置 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (遅れ込め制御付き) |
保安装置 | 古急式ATS EB装置 |
車内はオールロングシート、全ドア上部にはLED一段の案内装置が設置されていた。
2008年から複々線化完成並びに地下鉄直通に向けて後継車両の投入が開始された。600形は更新工事を受け始め、6連化を受け本線の比較的本数の少ない線区に投入されたり、床下機器の更新を受け急行向けの強力な機器にされ本線急行に成り上がったり、多くのバリエーションが誕生した。そのうちの「先頭車化改造とワンマン対応改造を受け、急行向けの強力な足回りに更新された」600形、680番台と称される4両編成が茶屋町線で走っている。ちなみに、車内、床下、前面が更新で600形オリジナルではなくなっているため、もはや別形式なのではという意見がある。また、急行灯が取り付けられたが使用機会はほぼない模様。
以下、680番台での変更点である。
編成 | 4両編成(3M1T) |
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最高運転速度 | 100 km/h |
設計最高速度 | 120 km/h |
起動加速度 | 3.5 km/h/s(50km/hまで) |
減速度(常用) | 4.2 km/h/s |
減速度(非常) | 4.7 km/h/s |
編成定員 | 610人 |
制御方式 | IGBT素子VVVFインバーター制御 |
保安装置 | 古急式ATS F-ATC EB装置 |
9編成が在籍している。改造により3M1Tの強力編成に強力な電動機を載せたことで、1.5kmの区間を1分30秒で走破できる性能が確保されている。車内は全ドア上部にLCD一画面が付き、またワンマン化改造によりホーム検知装置や戸挟み防止機構、運転台には運転台には監視モニタ、ドアスイッチが設置された。
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③では、ダイヤについて書き込もうと思います。リンクは完成次第貼り付けますね。それでは~