この度、JR東海道線の大船~藤沢間で新駅が作られることになった。
その名は、村岡新駅(仮称)。
今回は、そんな村岡新駅について解説していこうと思う。
新駅開業の経緯
まず、村岡新駅を開業させることになった経緯について説明をしていく。
新駅は、旧湘南貨物駅跡に作られることになった。

湘南貨物駅は1985年に廃止され、1997年に藤沢市が40億円で購入後、スポーツ施設として暫定的に営業を続けてきた。
2006年に近隣の武田薬品工業が湘南工場で生産を終了させたあと、当時の神奈川県・松沢知事が武田薬品工業に新研究所の設立を要請し、湘南貨物駅の跡地に新駅を誘致することを表明した。
2018年には新駅の整備と一体的まちづくりの実現に向け、神奈川県・藤沢市・鎌倉市の地元自治体が費用負担割合などで合意。県と両市は「村岡新駅設置協議会」を設立し、JR東日本と協議を進めた。
そして2021年2月8日、県・両市とJR東日本が新駅を設置することに合意し、覚書を締結。実現が正式に決定した。
開業時期は2032年ごろを予定している。
村岡新駅周辺地域について
村岡新駅は、前述したように大船〜藤沢間に作られる。
藤沢市村岡東に建設される新駅は、周辺にTSUTAYA村岡店やミズノフットサルプラザ藤沢などがあり、その他は空き地や工場が目立つ。

また畑や緑も見られ、現時点では閑散とした状態だ。
藤沢駅からは2km、大船駅からは2.6kmのところに作られる予定で、東側に1km弱のところには湘南モノレールの湘南深沢駅、湘南町屋駅がある。
このような場所の再開発に期待がかかる。
村岡新駅周辺の再開発
先述したのを見れば村岡新駅はまだ開発は途中と言ったところで、畑も見えて到底利用価値があるとは思えない。
ただ、ちゃんと再開発はするらしい。(?)
再開発は村岡新駅がある村岡地区から湘南深沢駅がある深沢地区にかけて比較的大規模に行われる。

まず、新駅の北口と南口を結ぶ自由通路が開通される。
また、北口と南口両方に交通広場を設置する。
神戸製鋼所藤沢事業所や湘南ヘルスイノベーションパークと隣接し、近隣の既存住宅エリアからもアクセスしやすい形に作られることになっている。

また深沢地区では、鎌倉市役所の移設も検討されてる他、宅地開発や商業施設を配置することになっている。
村岡地区と深沢地区を結ぶシンボル道路も整備する他、トランジットモール(自家用車の通行を制限し、公共交通機関が優先的に通行できる形態の歩車共存道路)や次世代交通の導入も検討しており、今後の発展が大いに期待される。
駅の概要
村岡新駅では、150億円の事業費がかかることになっており、神奈川県が30%、藤沢市・鎌倉市が27.5%ずつ、そしてJR東日本が15%を負担することになっている。
その大半が建設費(133億円)で、システム改修費などが11億円となっている。
また、利用者数(乗車人員)は6万人程度を予想しており、そのうち半数は湘南深沢駅、湘南町屋駅、大船駅、藤沢駅からの利用者切替、もう半数は再開発による利用者増と見込んでいる。
また、橋上駅で島式1面2線のホームを予定しており、待避設備は設置されない模様だ。駅舎の設置面積は880㎡となっている。
駅名について
一応「村岡新駅」として暫定的に仮称が決められているが、さすがに駅名は違うものになるだろう。
JR東日本の「高輪ゲートウェイ」といった奇抜なネーミングセンスにも期待したいが地元自治体が出資していることもありお堅い駅名になるだろう。
「村岡」「村岡深沢」あたりが無難だろうか。
湘南ゲートウェイ
最後に
今回は忙しく作ったため短い記事となりました。見づらい箇所もあったと思いますがどうでしたか?
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