関東一の港町横浜を抱える神奈川県が日帰りできないわけありません。ですがやはり関東の県だけあって路線の数が半端ないです。そして盲腸線の多いこと多いこと!中には朝夕しか攻略できない路線もあるので決して甘く見てはいけません。そして今回、スタート地点は私の最寄り駅である東急大井町線上野毛駅に固定とさせていただきます。なお今回は一部東京都、静岡県区間も含めて攻略します。

情報整理

推奨出発駅

  • 上野毛

県内通過路線

  • JR…東海道新幹線、東海道本線、横須賀線、湘南新宿ライン、中央本線、京浜東北線、南武線、横浜線、相模線、御殿場線
  • 私鉄、第三セクター…東急東横線、東急目黒線、東急田園都市線、東急大井町線、小田急小田原線、小田急多摩線、京王相模原線、京急本線

県内完結路線

  • JR…根岸線、鶴見線(支線も含む)、南武支線、JR・相鉄直通線
  • 私鉄・第三セクター…横浜市営地下鉄、東急こどもの国線、小田急江ノ島線、京急大師線、京急逗子線、京急久里浜線、相模鉄道、江ノ島電鉄、箱根登山鉄道、伊豆箱根鉄道大雄山線、湘南モノレール、シーサイドライン、横浜高速鉄道、箱根登山ケーブル、大山ケーブル

日帰り不可能エリア

無し(全エリア日帰り可能)

必要日数(泊数)

日帰りの場合おおよそ3日、宿泊の場合は1泊2日 泊まるんじゃねえぞ・・・

※静岡・山梨攻略で攻略した路線は経路で使わない限り省略する。

※攻略の際、参考とするダイヤは3月13日からの改正後のものとする

攻略の流れ

それぞれの「神奈川県」が見えてくる

神奈川県の、特に横浜から西側は多数の私鉄がありとあらゆるルートで東京へと向かっています。JRも例外ではありません。横浜から東側もそこそこ鉄道の密度が高く、バスを使わずに盲腸線を攻略するのは難しいでしょう。今までとは別の意味で頭を使う攻略になりそうです…

一日目・湘南・三浦交通網

一日目は上野毛から。大井町線で溝の口に向かい、田園都市線急行に乗り換えて終点中央林間を目指しましょう。中央林間からは小田急江ノ島線に乗り換えますが、一旦相模大野までバックしてから江ノ島方面に向かってください。この時、特急えのしま号に乗車しても構いません。ですが、直接江ノ島には向かわずに、藤沢で江ノ電に乗り換えて江ノ島に向かいましょう。

こっちみんな

江ノ島では下りずにそのまま神奈川唯一の併用軌道を超えて鎌倉に向かい、再び横須賀線に乗り換えましょう。ですが一駅先の大船で下車して、少し離れたところから出ている湘南モノレールで再び江ノ島へ戻ります。終点の湘南江の島で下車したらすばな通りを歩いて小田急江ノ島線片瀬江ノ島まで向かいましょう。(ルート地図)片瀬江ノ島からは江ノ島線の未乗区間を乗りつぶしてしまいます。なお藤沢では下車せずにその先の湘南台駅へと向かい、相鉄いずみ野線に乗り換えましょう。

基本は赤色なのだが、この車両のような緑や、青、そして黒い編成もある

いずみ野線は二俣川で相鉄本線と合流しますが、ほとんどの列車は横浜方面行きなのでそのまま西山で通過します。西谷からは羽沢経由でJRに直通する相鉄・JR直通線に乗り換えて武蔵小杉駅へと向かいましょう。武蔵小杉でいったん降りて横須賀線に乗り換えて西大井経由でいったん東京へと向かいましょう。東京からは京浜東北線に乗り換えて大船までのんびり根岸線経由で向かいます。

根岸線には横浜線の車両も乗り入れる

さて大船からまたまた横須賀線に乗り換えて今度は逗子まで向かいましょう。JR駅を出て少し離れた場所に京急逗子線逗子・葉山駅がありますのでそこから金沢八景に出ましょう。(ルート地図)金沢八景でいったん京急の改札を出て、神奈川唯一の新交通システム、シーサイドラインに乗り換えて新杉田まで向かいます。新杉田からはJR根岸線に乗り換えて横浜まで戻り、再び京急に乗り換えて快特で一気に堀之内まで向かい、同駅で乗り換えて浦賀まで向かいましょう。

去年惜しくも引退した京急800系。同社唯一の4ドア車だった

たとえ途中駅が二駅しかなくても往復は死んでも嫌なので京急バスで京急久里浜まで抜けます。(時刻表)京急久里浜からはそのまま三崎口まで快特で一気に通過します。とはいえここから三崎口まで基本的には快特しかありませんのでとりあえず先に来た列車に乗りましょう。三崎口からは再び京急バスに乗り換えて横須賀中央まで別のルートで戻ります。(時刻表)横須賀中央でみたび京急の快特に乗り換えて久里浜線の残りの区間を京急久里浜まで乗り通しましょう。

全て快特、全て各駅(堀ノ内まで)

京急久里浜から徒歩でJR久里浜駅に向かい、(ルート地図)またまたまた横須賀線に乗って武蔵小杉までの未乗区間を一気に乗りつぶします。ホームに降りたら長い連絡通路を渡って南武線川崎方面に乗り換えますが、尻手で南部支線に乗り換えて隣の八丁畷へと向かいましょう。そしてまーたまた京急に乗り換えて京急川崎まで向かい、大師線に乗り換えて小島新田までサクッと往復します。八丁畷には戻らずに京急川崎からJR川崎まで徒歩で向かい、南武線で武蔵溝の口まで一気に北上しましょう。溝の口に着いたらもういい時間ですので上野毛に戻ります。これで一日目は終了です。

京急1500系の巣窟、大師線

二日目・進め多摩丘陵

二日目も上野毛から。少し遠回りして大岡山から日吉へ目黒線で向かいます。日吉からは横浜市営地下鉄グリーンラインに乗り換えて中山まで乗り通してしまいましょう。中山からはJR横浜線に乗りかえて一駅先の長津田駅に向かい、東急こどもの国線に乗り換えてこどもの国まで乗りつぶします。こどもの国からは小田急バスに乗り換えて小田急線鶴川駅まで向かいましょう。(バス停までのルート地図)(時刻表)

目黒線の3000系とうり二つ

さて鶴川から小田急線に乗りますが、まず一駅先の新百合ヶ丘まで向かって小田急多摩線に乗り換えて終点唐木田まで向かいましょう。唐木田から新百合ヶ丘には戻らず小田急多摩センター駅で下車し、多摩都市モノレールに乗り換えて高幡不動まで向かいます。高幡不動でモノレールから京王線に乗り換えて一旦調布に向かい、同駅で京王相模原線に乗り換えて橋本駅まで一気に乗り通しましょう。橋本からはJRに乗り換えますが横浜線ではなく相模線を使います。そのまま茅ケ崎まで一気に下りましょう。

205系と言われてもどうしても205系には見えない

お昼を済ませた後、茅ケ崎からは神奈中バスに乗り換えて湘南台を目指します。(時刻表)湘南台からは横浜市営地下鉄ブルーラインの快速に乗り換えてあざみ野までの全区間を一気に乗り通しましょう。あざみ野からは田園都市線に乗り継ぎ、溝の口へ向かいます。ですがまだ帰りません。ここで東急線を降りて、JR武蔵溝ノ口から南武線快速に乗り換えて立川を目指します。

これでも205系です。全然見えない…

立川から中央線に乗り換えて八王子まで乗車し、横浜線に乗り換えて東神奈川までの未乗区間を全て乗りつぶしましょう。そのまま横浜駅まで向かったら同駅でみなとみらい線に乗り換えて元町・中華街までサクッと往復し、その足で自由が丘まで乗りつぶしたらもういい時間なので上野毛に帰りましょう。これで二日目は終了です。

東急1000系が東横線から消えて早9年。

三日目・箱根八里の周遊ルート

三日目も上野毛から。溝の口から南武線に乗り換えて登戸まで乗車し、小田急小田原線快速急行で伊勢原駅を目指します。伊勢原駅から大山ケーブルに乗るため、バスに乗り換えて大山ケーブル停留所まで向かいましょう。(時刻表)大山ケーブル前から大山ケーブルの駅に向かうにはそこそこ長い階段を上る羽目になるので注意してください。若い人でも息切れします。大山ケーブルを阿夫利神社までサクッと往復したら伊勢原に戻り、箱根湯本駅まで一気に向かいましょう。途中の秦野でロマンスカーに乗り換えても構いません。

今は新型車両に置き換えられた大山ケーブル

箱根湯本に着いたら箱根登山鉄道に乗り換えて天下の険とうたわれた箱根の山に挑みましょう。列車は駅を発車していきなり急坂を上り、何度もスイッチバックをして強羅へと上っていきます。強羅からは箱根登山ケーブルカーに乗り換えて早雲山を目指しましょう。早雲山駅でケーブルカーは終点ですがせっかくなので桃源台まで出ているロープウェイにも乗っておきます。ロープウェイは桃源台まで出ていますが一度大涌谷で乗り換えを挟みますので注意しましょう。

すまない・・・また写真はないんだ…

桃源台駅に着いたら近くのバス停から箱根登山バスに乗り換えて一気に小田原へと戻ります。(時刻表)ですが小田急には乗らずに、伊豆箱根鉄道大雄山線に乗り換えて大雄山駅まで向かいましょう。大雄山駅をでてすぐそばの箱根登山バス関本停留所からバスで新松田駅に向かいましょう。(時刻表)箱根登山(小田急系)と伊豆箱根(西武系)同士はかつて箱根山戦争と言われたくらい複雑な事情を抱えていますのでこの通り同じ駅でも鉄道とバスとで名前が違う場合があります。

すでに全車引退した相鉄新7000系

バスに乗って30分くらいで新松田に到着しました。小田急線に乗り換えて海老名まで向かい、同駅で相鉄本線快速に乗り換えて横浜まで向かいます。横浜からは京浜東北線に乗り換えて鶴見に向かい、鶴見線に乗り換えます。鶴見線には海芝浦・大川に向かう支線がありますがこれらの路線は朝と夕方にしか便がないのでこの時間帯の内に乗ってしまいましょう。(乗換案内)扇町から浜川崎に戻り、30分ほど時間をおいてから南武支線に乗り換えて八丁畷までの未乗区間を乗ってしまいましょう。

しばらくは鶴見・南武支線で205系を見られそうだ

尻手から南武線武蔵小杉方面に乗り換えて武蔵溝の口まで向かい、大井町線に乗り換えて上野毛に帰りましょう。これで三日目は終了です。

四日目・支線、貨物線、短絡線

四日目は少々早めに上野毛を出ましょう。溝の口から田園都市線に乗り換え、中央林間から小田急江ノ島線経由で藤沢駅に向かいます。藤沢駅から羽沢を経由する東海道貨物線ルートで新宿に向かう特急湘南26号に乗り換えて新宿へ向かいましょう。この貨物線は途中の羽沢から相鉄・JR直通線と合流していますので武蔵小杉までの乗車で十分なのですが、この列車は藤沢を出たら渋谷までノンストップなので下車はできません。

相鉄・JR直通線は一部貨物線を経由している

新宿で遅めの朝ご飯でも食べて時間を潰したら、小田急線特急ふじさんに乗って登戸までの未乗区間と松田連絡線を乗りつぶします。新松田の手前からJR御殿場線松田駅に接続するこの連絡線は、特急ふじさんでないと乗りつぶすことが出来ません。松田からは御殿場線国府津方面に乗り換えて、再び東海道線で横浜へと戻りましょう。

昔は沼津まで行ってたんだが…

横浜からは京急に乗るのですが、エアポート急行に乗り換えて羽田空港方面に向かいます。六郷土手通過時点で神奈川県は完乗ですが、もう少しだけ攻略を続けます。横浜方面から羽田空港に向かう場合、京急蒲田でスイッチバックすることになりますが、ものすごい特殊な構造をしているため時間がある方は一度ホームに降りて見学してみるのもいいでしょう。とにかく京急蒲田から空港線に入り、羽田空港第一・第二ターミナル駅まで乗り通します。下車する際は第二ターミナル側の改札を出てください。

そろそろこの形式が引退だそうで…

京急の駅を第二ターミナル側改札から出たら東京モノレールの空港快速に乗り換えて浜松町に向かいます。浜松町(大門)からは都営浅草線の京急線直通便に乗り換えて、泉岳寺から京急蒲田までの京急未乗区間を一気に乗り通しましょう。京急蒲田に着いたら後は自由にしても構いませんが、この時点で乗りつぶせていない路線があったら乗りつぶしておきましょう。これで四日目は終了です。

攻略に役立つお得な切符(goto関連は除く)

※各私鉄の一日乗車券は省略。

※18切符以外のフリー切符名をクリックするとリンク先に飛びます。

  1. 休日お出かけパス(土休日のうち一日、通年)
  2. 青春18きっぷ(春夏冬期の期間限定)

1は東京モノレールも含めたJR東日本の関東エリア限定のフリー切符です。御殿場線と東海道本線小田原以西以外乗り放題です。エリア内なら別途特急券を買うことで特急に乗車できます。東海道新幹線には乗車できません。

2はJR各社が販売している期間限定のフリー切符です。この切符では特急・急行には乗れません。別途乗車区間の運賃と特急、急行料金が必要です。なお東海道貨物線は特急列車しか走っておりませんが運賃計算上では東海道本線とみなされるので18切符のみで乗車することはできません。相鉄・JR直通線は武蔵小杉から羽沢横浜国大駅まで有効となります。

横浜市営地下鉄ブルーライン。

おことわり・連絡先

今回ご紹介した日帰り攻略法は、あくまでもミシンロボの経験に基づいたものとなっております。この方法を実践して何らかの被害を被った場合でも当記事及びミシンロボは一切責任を負いません。また、攻略目標路線の中には様々な事情で運休になる可能性もございますので、攻略に行く際は、各鉄道会社の公式サイトなどでの運行情報の確認をお願いいたします。

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実は中央線も神奈川県をかすってるって知ってた?

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関東地方

上記以外の隣接県

ここまで京王要素ほぼなし