東京都の真上埼玉県も日帰りで攻略でき…なきゃおかしいですよね。東京ほどではありませんがJRや私鉄などの路線密度はトップクラスですので盲腸線があってもあまり困ることはないでしょう。今回の攻略では東京都と千葉県の一部の区間も含めて攻略いたします。

情報整理

推奨出発駅

  • 池袋駅
  • 新宿駅
  • 大宮駅

県内通過路線

  • JR…東北新幹線、上越新幹線、東北本線(宇都宮線)、高崎線、京浜東北線、武蔵野線、埼京線、八高線
  • 私鉄、第三セクター…東京メトロ有楽町線、東京メトロ副都心線、西武池袋線、西武新宿線、西武山口線、東武伊勢崎線、東武野田線、東武東上線、つくばエクスプレス、埼玉高速鉄道

県内完結路線

  • JR…川越線
  • 私鉄・第三セクター…西武秩父線、西武狭山線、東武越生線、ニューシャトル、秩父鉄道

日帰り不可能エリア

無し(全エリア日帰り可能)

必要日数(泊数)

日帰りの場合おおよそ3日、宿泊の場合は1泊2日 泊まる人いないだろ

※北関東三県の攻略の際に乗車済みの路線は経路で使わない限り省略する。

攻略の流れ

東武と西武、交互に乗りつぶそう

埼玉県は西武と東武、JR線など縦に貫く路線は多々あるのですが埼玉県を横に貫く路線は5本もありません。それぞれの鉄道は東京へのアクセス第一に考えて路線を敷いたので当然と言えば当然ですが、乗りつぶしとなるとこの線形はちょっとばかし面倒です。ですが接続は問題ないのでサクサク攻略していきましょう。

一日目・埼玉一筆大横断

一日目は東京駅の地下深く、京葉線ホームからスタートです。武蔵野線は京葉線の東京駅から海浜幕張まで直通していますので東京発武蔵野線直通便に乗車しましょう。列車は京葉線と同じ線路を市川塩浜まで走ったのち、二俣新町付近のデルタ線を通って西船橋に向かいます。デルタ線の海浜幕張方面は今は乗りません。そのまま列車に乗って西船橋で下車しましょう。西船橋から一駅だけ総武線各駅停車に乗って船橋に向かい、そこから東武野田線で一度柏で急行同士で乗り換えて大宮へ向かいます。

いつの間にかいなくなっていた武蔵野線205系

この東武野田線は少し前までそこそこ長距離の路線にもかかわらず種別が各駅のみ、しかも半分以上の区間が単線というのんびりした路線でしたが、2020年までに大宮~春日部間と運河~柏~船橋間の複線化完了に伴い、急行電車の運転を開始しました。そのため全線乗り通すと一時間半かかっていたのが今では最短で一時間15分です。これは船橋からJR利用で大宮へ向かう場合と僅か5分しか差がありません。さらには春日部から伊勢崎線に乗り入れて浅草へ向かう特急列車も運行されるようになったのでますます便利になりました。

船橋~運河間完全複線化直前の様子。

大宮に着いたら改札を出て今度はJR川越線に乗り換えます。川越線・埼京線は大宮駅の地下ホームから発車しますので少々距離があります。ルートは単純なのですが一応時間に余裕を持って行動しましょう。川越線は高麗川までの路線ですが大宮から川越までの間は埼京線、川越から高麗川までの間は八高線の電化区間と共通運用となっております。そのため途中の川越で必ず乗り換えを挟みますので注意して下さい。なお接続は必ず取ります。川越から高麗川経由八王子行きの電車に乗り換えたらそのまま八高線電化区間も乗り通しておきましょう。

気が付けばキハ110以外いなくなっていた八高線。

八王子に着いたら中央線で立川まで向かい、再び武蔵野線に乗るために南武線に乗り換えて府中本町に向かいます。西国分寺から乗ると中途半端なので必ず府中本町を回ってください。所沢、浦和、吉川をぐるっと回って再び西船橋に到着しますが、最初に乗った市川塩浜方面の路線ではなく南船橋方面の路線に乗車するため、南船橋行き、または海浜幕張行きに乗りましょう。南船橋からは折り返す形で京葉線に乗り換え、デルタ線の底辺の線を通過して東京へ戻ります。東京からは京浜東北線に乗り換えましょう。

えーもう置き換えの時期?

東京から京浜東北線で大宮へ向かっても一時間もかかりません。ですが埼玉県区間だけ攻略したいなら赤羽まで上野東京ラインでショートカットしても結構です。とにかく各駅停車でのんびり大宮に戻ってきたら再び大宮駅地下ホームに向かって埼京線快速に乗り換えて赤羽方面に戻ります。平日に攻略している方は赤羽までの停車駅は武蔵浦和ただ一駅の通勤快速に乗ることをお勧めします。鉄建公団建設線ということもあってE233系の本気の速さが感じられる貴重な路線ですので時間があえば通勤快速で赤羽方面に戻りましょう。渋谷に戻ってきましたがもう夕暮れですし今日はこのくらいにして上野毛へ帰ります。これで一日目は終了です。

二日目・チチブ・セイブ・トウブ(その一)

二日目は少し早めに上野毛を出て大岡山からスタートです。目黒線の浦和美園行きの列車に乗り換えて南北線を乗り通し、赤羽岩淵からそのまま埼玉高速鉄道浦和美園まで一気に向かいましょう。浦和美園に着いたら東川口へ一駅だけ戻って、武蔵野線に乗り換えます。おそらくこの時間帯は、武蔵野線から大宮駅に直通するしもうさ号あるはずなのでそれに乗って大宮に向かいましょう。大宮からはいったん改札口を出て、埼玉新都市交通ことニューシャトルに乗り換えて内宿を目指します。新幹線に寄り添って進むニューシャトルは丸山駅から単線になり、上越新幹線に沿って内宿に向かいます。

すまない…ニューシャトルの写真はないんだ…新幹線で我慢してくれ

内宿に着いたら桶川駅に抜けるコミュニティバスが走っていますのでそれに乗って内宿を離れましょう。(時刻表)なおこのバスは9時台の便を逃すと次に来るのは15時なので気を付けてください。このバスに間に合わせる為あえて上野毛を六時台に発車しましたバスで桶川に抜けたら西口から出ているバスに乗り換えて川越駅方面に抜けましょう。(時刻表)なお川越駅ではなく本川越駅前停留場で下車してください。本川越駅から西武新宿線に乗り換えて所沢駅まで向かいます。

西武の新型特急その名はラビュー。ステンレス無地のボディという思い切りの良さには脱帽する。

池袋線に乗り換えて所沢駅の隣西所沢に向かい、そこから出ている西武狭山線に乗り換えて西武球場前まで乗車します。西武球場で試合等のイベントがある日などは所沢から一本で向かえます。西武ドームには目もくれずに狭山線より高い場所から出ている埼玉県もう一つの新交通システム、西武山口線に乗車して西武遊園地駅に向かいます。

今は西武にはいない西武3000系。西武球場前にて。

今でこそ新交通システムの形ですが、この形態になるまではちゃんとした二本のレールの鉄道路線で(しかもナローゲージ!)、しかもSLが引く客車列車だったというのだから驚きです。ですがさすがにおとぎ列車と呼ばれるくらいコンパクトな車両では輸送力に欠けます。それに加えて老朽化も進んでいましたので、どうせ変えるならと新交通システムの形態に置き換えられて今に至ります。

遊園地をまわるためか座席は子供サイズ

遊園地を尻目に西武遊園地駅にやってきました。ここから東京都なのですが、せっかくなので周辺の路線も乗っておきます。まずは西武多摩湖線に乗り換えて国分寺駅に向かいましょう。国分寺からは折り返す形で西武国分寺線に乗り継いで東村山に向かいます。この時先ほど乗ってきた多摩湖線と交差しているはずなのですが駅はありません。ここら辺の西武の路線は結構複雑な歴史がありますが、それをすべて説明するほど時間はなさそうです。

イッチョメイッチョメ~!ワーオ!

そういっているうちに東村山についてしまいました。一駅だけの西武園線をサクッと往復して東村山から西武新宿線に乗り換えます。のちの攻略円滑化のため、拝島線との分岐点小平まで行ってから折り返して所沢に戻りましょう。所沢からは池袋線急行に乗り換えて終点飯能まで向かいます。

西武鉄道のライナー兼用通勤車、40000系土休日にはメトロを超えて東急にもやってくる。

飯能からは西武秩父線に乗るのですがすぐ隣の東飯能駅で下車して、八高線に乗り換えて高麗川に向かいましょう。と言ってもこれまたすぐ隣なのですが。高麗川からは八高線の非電化区間に乗車します。なお八高線同士でも高麗川でいつも接続してくれるとは限らないので気を付けましょう。二駅先の越生で下車して、東武越生線に乗り換えます。私鉄とJRですので接続は取ってくれるとは限りませんが少なくとも越生線のほうが本数は多いのでそこまで待つ必要はなさそうです…

越生線・東上線末端区間で運用されるセイジクリーム8000系

越生線を下って坂戸駅にやってきました。坂戸からは東上線に乗り換えて小川町を目指します。東上線は寄居までなのですが、小川町から寄居の末端区間は小川町までの区間とは独立した運用を組んでいます。もちろん接続は取ってくれますが快速、もしくは急行に乗って小川町へ向かったほうが接続しやすいかもしれません。小川町からしばらく八高線と並行したのち、八高線とは別のルートを回って寄居駅に到着します。同じ単線でしかも東武の方が遠回りなのですがJRより速いし本数も多いです。唯一負けているのは運賃くらいでしょうか。

東武と西武に挟まれているのになぜか使用車両は東急の中古。

寄居に着いたら真ん中のホームから出ている秩父鉄道に乗り換えて、荒川と利根川に沿って進み、熊谷も超えて終点羽生まで一気に通過しましょう。長そうに見えますが実は寄居から羽生まで一時間もかかりません。熊谷を超えたら直線区間の多さも相まってかなりの快速で羽生に向かいます。羽生からは東武伊勢崎線の特急りょうもうで北千住に戻りましょう。北千住に着いた頃にはもういい時間ですので飯でも食ってから中央林間行きの列車で二子玉川に戻って上野毛に帰りましょう。これで二日目は終了です。

三日目・チチブ・セイブ・トウブ(その二)

三日目は自由が丘からスタートです。副都心線・東武東上線直通のFライナーに乗って森林公園まで向かいましょう。森林公園から寄居までは二日目とほぼ同じ行程です。寄居からは再び秩父鉄道に乗るのですが、今度は秩父、影森方面の列車に乗ってください。ただ熊谷・羽生方面とは違って一本の列車では行けません。途中の影森で必ず接続を挟みます。三峰口まではここからそう遠くはありません。三峰口に到着したら御花畑(西武秩父)へ向かうのバスがありますのでそのバスで西武秩父まで戻りましょう。急行バスに乗車して下さい。(路線図兼時刻表)

池袋線のレッドアローは、すべてラビューに置き換えられた。

西武秩父に戻ってきて飯でも食べたら特急ちちぶで西武秩父線を一気に通過し、飯能で方向転換して所沢から池袋までの未乗区間を一気に乗りつぶしてしまいましょう。池袋に着いたらいったん改札を出てから練馬へ折り返しましょう。練馬から出ている西武豊島園線をサクッと往復します。時間が合うなら豊島園まで直通する便に乗りましょう。副都心線直通列車に乗り換えて西武有楽町線を経由して池袋へ戻ります。池袋から改札を出て東武東上線ホームに向かい、和光市までの未乗区間を乗りつぶしてしまいましょう。和光市の手前、成増駅までが東京都です。

ついに全廃へのカウントダウンが始まったメトロ7000系

東上線和光市到着時点で埼玉県は完乗ですが、少し物足りないので和光市から一駅戻った成増駅から出ている都営三田線西高島平までバスで向かい、(時刻表)同駅から都営三田線を白金高輪まで乗りつぶしましょう。本来東武東上線は和光市から東京メトロ副都心線・有楽町線ではなく、都営三田線に直通して都心に向かう予定でした。さらには反対側も東急目黒線ではなく、東急池上線を改良の上直通するはずでした。東京都もそのつもりで高島平から三田まで建設していたのですが、開業直前になって突然両社が直通計画を撤回。東急、東武両方から見捨てられた三田線はしばらくの間東京にできた不運な盲腸線として運行せざるを得ませんでした。

そ、そんなこと言われてもねぇ…俺は責任持てないし

東急との直通は白金高輪から東京メトロ南北線を介して直通することで何とか実現したものの、東武との直通は結局果たされませんでした、線路は西高島平まで伸びているのであともう少し頑張れば和光市につながるのに、とてももったいないです。この区間を結ぶのは先ほど乗ってきた国際興業のバスのみとなっています。都心のバイパスになるはずが私鉄にもてあそばれて盲腸線となってしまった無念さをしみじみ感じていたらもう目黒駅に着いたようです。そのまま大岡山まで向かって上野毛へ帰りましょう。これで3日目は終了です。

攻略に役立つお得な切符(goto関連は除く)

※各中小私鉄の一日乗車券は省略。

※18切符以外のフリー切符名をクリックするとリンク先に飛びます。

  1. 休日お出かけパス(土休日のうち一日、通年)
  2. 東急線西武線まるごときっぷ(販売当日のみ、通年)
  3. 東武鉄道×秩父鉄道SAITAMAプラチナルート乗車券(販売当日のみ、通年)
  4. 青春18きっぷ(春夏冬期の期間限定)

1は東日本の関東エリア限定のフリー切符です。一日目に役に立ちます。エリア内なら別途特急券を買うことで特急・新幹線に乗車できます。

2は東急各駅から渋谷駅までの往復と、副都心線の渋谷ー小竹向原間及び西武線全線乗り放題のフリーパスです。二日目と三日目に大いに役に立ちます。西武線特急やSトレイン等の座席指定列車に乗る際は別途特急券、指定席券を購入してください。

3は東武東上線、越生線全線と秩父鉄道線の寄居ー三峰口間乗り放題の切符です。三日目に役に立ちますが、その際は三峰口から御花畑まで戻るときに鉄道を使ってください。二日目でも使っていいのですがあまり元は取れないのでお勧めしません。TJライナーなどの座席指定列車に乗る際は別途座席指定券を購入しましょう。

4はJR各社が販売している期間限定のフリー切符です。この切符では特急・急行には乗れません。別途乗車区間の運賃と特急、急行料金が必要です。

八高線にいたキハ38の塗装をリバイバルしたキハ110。なかなか現代的でかっこいい。

おことわり・連絡先

今回ご紹介した日帰り攻略法は、あくまでもミシンロボの経験に基づいたものとなっております。この方法を実践して何らかの被害を被った場合でも当記事及びミシンロボは一切責任を負いません。また、攻略目標路線の中には様々な事情で運休になる可能性もございますので、攻略に行く際は、各鉄道会社の公式サイトなどでの運行情報の確認をお願いいたします。

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西武4000系改造のレストラン列車、52席の至福。

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上記以外の隣接県

わざわざ秋田からはるばる出張してきたGV-E400。この並びは貴重である。